食レポ番組への怒りがネットで沸騰している。有名ラーメン店に撮影に訪れたクルーが一口だけ食べ、あとは全部残し店を出て行った。時間が押した事が理由らしい。店主は「どんな気分になるかわかりますか？？」「ラーメンを撮影の為の道具と思うなら、来なくて結構です」と訴えた。
一方これに関連し、食レポ番組への怒りを和ませるツイートが出た。アイドルグループ「HKT48」のメンバーが焼きカレー店を訪れる。完食した後、撮影終了後おかわりを食べ、さらにデザートまで注文した。店主はコロナ禍のこの出来事で勇気を貰い、CDショップに行きHKT48のアルバムを買ったという。
ラーメンは撮影の道具ではない
X(旧Twitter)で怒りを爆発させたのは大阪市の有名ラーメン店「花京 大正店」。8月４日、とあるメディアが撮影にやってきた。プロ野球のオリックス・バファローズを応援する同店店内を撮影したいという依頼だった。オープン前に撮影は終了。するとラーメンも撮影したいと言い出した。そんな話は聞いていない。オープン前だから物理的に不可能。開店後に来て欲しいと伝えたが、再度訪れたのは開店15分前で無理。撮影の時間が押しているようなので急いでオープン。再再度訪れたクルーにラーメンを出したところ、
「挙句の果てに一口だけ食べ、残して帰りはりました」
こんなことをされたらどんな気持ちになるか分かりますか？？と店主は激怒した。
「ラーメンを撮影の為の道具と思うなら、来なくて結構です」
メディアの全てがこうだとは言わないが、飲食店の一つの意見としてメディアの方々にこの事実を知って欲しいとした。
「スタッフが完食」信用していない
こうした店主の訴えにネットでは食レポ番組への怒りが爆発。
「取材NGなんて店も多い。明らかに１日で何軒も回っていて、１日でこれを食べ切れるわけないし、ちょっと箸つけて廃棄してるんだろうなと思うことが多々ある」
「作った人の立場や気持ちは考えるのが社会人として常識だと思うし食べ物なんだから粗末にするべきじゃない」
「『残りはスタッフが完食しました』ってテロップが流れるときがある。だけど私は信用していない」
といったことが掲示板に書き込まれた。また、食レポ番組を担当していたという人の経験談も出ている。タレントが残した物についてはスタッフが食べたり、お弁当にしてもらった。先のラーメン店のように殆ど残すことは無かった、という。そうしたなか、焼きカレー専門店「門司港茶寮別館」(福岡県北九州市)のツイートが怒れる人々の心を和ませている。
コロナ禍で勇気をもらう出来事
「門司港茶寮別館」は8月10日、「花京 大正店」のニュースにリンクを張った。
「以前、取材で来てくれたHKT48の女の子は自分のカレーをペロっと食べた上、撮影終了後に『ここからが本番見たいな感じなんで』と言いもう1つカレーを食べ更にデザートまで召し上がった。その日の帰宅途中、僕は10年以上ぶりにCD屋に行きHKT48のアルバムを買った」
コロナで荒んでいた時期。勇気をもらう感じの出来事だった、と振り返った。そのメンバーは昨年4月にHKT48を卒業した田島芽瑠さん(23)。KBC九州朝日放送「アサデス」の北九州門司区のスポットを紹介するコーナー(2021年12月8日放送)。
「おなかすいたー！！門司港に来たら絶対に食べたいですよね」
と「門司港茶寮別館」に入る。熱熱の焼きカレーに悶絶するシーンも。半分くらい食べた辺りで食レポは終了。そのため完食したのか、その時点で食べるのを止め残したのかは分からない。今回のツイートによりその後何があったのかが分かった。
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（リンク）
花京 大正店X「少し伝えさせてください」
https://twitter.com/hanakyo_taisho
門司港茶寮別館X「自分のカレーをペロっと食べた」
https://twitter.com/saryo_bekkan/
KBC九州朝日放送「アサデス」での田島芽瑠さんの食レポ