東京五輪・女子シングルス3回戦、大坂なおみ選手がかなり格下のマルケータ・ボンドロウソバ選手(チェコ)に1‐6、4‐6で一方的に敗退した。試合後は、大会で義務付けられているミックスゾーン(取材の場所)を通過せず会場外へ出た。ネットでは「これが日本人の姿だと思われたくない」と悲鳴が上がった。

というのも大坂選手は聖火リレーの最終点火者。東京五輪の象徴、日本代表選手の顔として世界にお披露目されたからだ。「誰が最終聖火ランナーに選んだ!?」などといった非難が続出した。

コンディションが悪いというより「気分屋だから」?

東京五輪開会式で、聖火リレーの最終点火者の大役を務めた大坂選手。この時点で東京五輪、そして日本代表選手の象徴として全世界に伝わった。五輪は初出場ながら女子世界ランキングでは2位。金メダルの最有力候補だった。それが3回戦で敗退。相手は世界ランキング42位という格下。接戦の末の番狂わせがあったわけではなく、序盤から劣勢で一方的に負けてしまった。ネット上では「コンディションが悪いというより、やる気が無いのでは?」「気分屋だからな」という声が出た。そして大坂選手のこの敗退を伝える複数のメディアは、こんなことを書いたのだ。

「果たして負けてしまった大坂なおみ選手はインタビューを受けるのだろうか」(中日スポーツ)

というのも大坂選手は、5月下旬の全仏オープン1回戦で勝利後、精神的な負担を理由に記者会見への出席を拒否。罰金が科せられ四大大会で出場停止処分の可能性も示唆された。後に大坂選手は「うつ病」だと告白したが、「気分屋の間違いでは?」と疑う声も多い。

そしてメディアの予想通り、大坂選手は取材を受けるミックスゾーンを通過せず会場外に出てしまった。出場選手はミックスゾーンを通過する義務があり最大2万ドル(約220万円)の罰金が科される。

「代表になった意味や意義や礼節などは通じない」

ミックスゾーンで待機していたメディアに対し、大会関係者が大坂選手は会場外に出たと説明。しかしメディアはそれに納得しなかったため、日本テニス協会の土橋強化本部長が直接、大坂選手に戻るよう説得した。大坂選手のエージェントは「敗れた選手がミックスゾーンを通るのを知らなかった」と答えたという。そして大坂選手は約20分後に姿を現した。ただし、質問は一問に限定。大坂選手は敗戦のショックからか涙を見せ、

「大会に出場したメリットはあった。プレーをして良かった」

などと語った。ネットでは、「これが日本人の姿だと思われたくない」といった悲鳴が上がる。というのも大坂選手は聖火リレーの最終点火者。東京五輪の象徴、日本代表選手の顔として世界にお披露目したからだ。掲示板には、

「東京五輪の最終聖火ランナーに選んだのは間違いだったな。間違いなく」

「この子に、代表になった意味や意義や礼節などは通じない」

「大坂選手が負けても全く悔しいと言う感情が湧いてこない」

「やっぱり日本代表となるような人は、なれなかった人の分まで頑張れる人、感謝の気持ちを持てる人がふさわしい」

という書き込みが出ていている。

 

(リンク)

中日スポーツ「インタビューは受けるの?」

https://www.chunichi.co.jp/article/298875