オリエンタルランドが2022年4月27日に発表した22年3月期の連結決算が議論を呼んでいる。コロナ禍の影響で前期は541億円の赤字だったのに対し今期は80億円の黒字に転換したというもの。黒字転換したのは、前期は休園や入園制限があったのに対し、今期は段階的に入場制限を緩和したからだという。 

ネットでは、入場制限のおかげでアトラクションの待ち時間もなく「実に快適に楽しめた」。ところが今後は更なる緩和で以前の混雑に戻る可能性がある。今期の入場制限はコロナ禍前の約半分の1 日2万人。それで黒字になることが証明されたわけだから、入園料を2倍に値上げしてもいいから「入場制限を続け、快適なパークを維持してほしい」といった意見が出ている。 

入場制限をしても80億円の利益が出るんだ! 

連結決算によれば、売上高が前期比61.6%増の2757億円入。入園者数は前同1.6倍の1205万人。純損益は前期の541億円の赤字に対し80億円の黒字となった。来期2023年度は更に規制緩和を進めることから、売上高を前期比47.9%増の4079億円、最終利益を約4・3倍の352億円と見込んでいる。 

実は今年1月時点で純損益は赤字の予想だった。それが黒字に転じたのは3月1日からディズニーランド・シーがまん延防止措置による2万人制限から除外され、入場者を収容率の最大50%まで段階的に引き上げる事になったこと。そして、昨年10月1日から8200~8700円だったチケットが7900〜9400円となる実質上の値上げがあったことだ。3月から2万人制限は除外された、といっても、殆どのアトラクションは待ち時間無しで利用できた。それが来場者にとって「実に快適」であり、その快適さを維持してほしい、という声が「80億円の黒字」から噴出することになった。  

3回行っても楽しめないより1回で楽しめる方が良い 

 コロナ以前のディズニーランド・シーは混雑が激しくアトラクション待ちの行列。「並んだ思い出しかない」という人もいれば「並ぶことがディズニーランドの醍醐味」と語る人もいた。たまにしか来園できない人にとってはその日に十分満喫したいもの。そのため、入場制限下のディズニーランド・シーは、その日に楽しみたい人にとって、まさに「夢の国」となっていた。オリエンタルランドの発表によれば、今後更に規制が緩和され、来期の売上は今期より約50%増、利益が4.3倍増という。そのため、コロナ禍前のディズニーランド・シーにだんだん戻っていく、という事になるわけだ。 

「今の快適なディズニーを楽しめるのもあと少しだと思います」 

と、寂しさが込み上げるなか、 

「大人数入れなくても儲かることが証明されました。めでたし、めでたし」 

といった意見が出て、 

「本当に快適になりましたよね。昔みたいに並んでいる時間が大半ってのはもう耐えられないです。もっと値上げしていいから快適さを維持して欲しいですね」 

「これだけ快適だったのは初めてでしたね。現状の満足度なら若干の値上げでも以前よりリピートしたくなります」 

「待ち時間短縮=来園者がアトラクションを多く楽しむという観点からしたら2倍程度に値上げもありかと」 

「3回行っても楽しめないより1回で楽しめる方がよい そのためには値上げしてもかまわないと思う」 

といったことが掲示板に書き込まれている。 

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https://nnjnews.net/?p=2041 

(リンク) 

オリエンタルランド「2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」 

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/202204

27_19/main/0/link/20220427_02.pdf