ベビーカー貴族？大山加奈さん　バス会社に風評被害　乗車拒否、助けてくれないは「申し出なかった」だけ

バレーボール女子元日本代表でスポーツ解説者の大山加奈さん(38)がInstagramで、バス会社の名前を晒し苦言を呈した。まず、東急バスにふたり乗りベビーカーで乗り込もうとしたのだが、ドアを開けてもらえず走り去った。次に都バスにチャレンジ。ドアは開けてくれたのだが、歩道とバスのステップまで距離があり、乗る時、降りる時に苦労。それなのに乗務員はスルー。助けてくれなかったという。

ところがこの報告、何か変だ。ネットでは「手伝ってもらう前提で行動するな！」との声が出た。大山さん、自分の間違いに気が付かず、被害者である事を前提に訴えており、バス会社に風評被害をもたらしている可能性がある。

ドアを開けてもらえませんでした？

大山さんは11月7日にInstagramを更新し、「バスに乗れなくて泣く日が来るなんて…」と綴った。ふたごの靴を買いに行くため、ふたり乗りベビーカーで東急バスに乗ろうとしたが、

「バス停でバスが来るのを待ち、後ろのドアから乗り込もうとしたら…なんとドアを開けてもらえませんでした。そのまま走り去るバス…」

そして、

「一緒に並んでいた方が、『次はわたしが運転手さんに言いますから』と声をかけてくださり、次のバスを待つことに」

そして次の都バスはドアを開けてくれた。しかし、歩道とバスのステップの距離がある。困っていても運転手はスルー。しかたなく自力でベビーカーを持ち上げ乗り込んだ。目的地で降りる時も同じだった。運転手は再びスルー。先ほどの女性に助けてもらい、何とか降りることができた。

「迷惑な存在だと思われたことがやはりとても悲しくて…あのバスが走り去る光景思い出すとまた涙が出て来ます…」

とした。これに対し、Instagramに、こんなコメントが付いた。

「今度は、勇気を持って運転手さんにお手伝いをお願いしてみたらどうですか？」

おそらくこれが全てと思われる。

ドアを開けてくれるわけがない

国土交通省は2020年3月31日、ふたり乗りベビーカーのバス利用を促進するため、交通バリアフリー法に基づき「折りたたまずに使用できる」などの要請を行い、バス会社はそれに応じている。改善点が各社のHPに記載された。まず東急バス。大山さんは「後ろのドアから乗り込もうとした」と書いた。東急バスのHPには、

「乗務員に『ベビーカーで乗車します』とお伝えください。前扉（車両前方の扉）から乗車します」

と書かれている。大山さんは乗車意思を運転手に告げず、さらに、乗車扉が違った。だからドアが開くわけがない。乗車拒否された、というのは根本的な間違いのようだ。次に都バス。地面とステップまでの距離について、

「スロープは車いす用に作られているため、大変危険ですので提供していません」

ベビーカーが重くて難しい場合は「乗務員がお手伝いしますので申し出てください」と書いている。大山さんは「申し出る」ことなく、自力と乗客の手伝いによってベビーカーを移動した。