米CNNと朝日新聞は、トランプ大統領夫人のメラニア・トランプさん(50)が米大統領選挙についてトランプ大統領に「選挙の敗北を受け入れるべき時だ」と告げたと2020年11月9日午前に報じた。
しかし、メラニアさんは対立候補のバイデン氏が所属する民主党に不正があったこと指摘し、「民主主義は守らなければならない」とツイッターで発言していた。米CNNと朝日新聞の記事は誤報だった可能性が高い。
米CNNと朝日新聞は誤報の可能性が出てきた
メラニアさんは日本時間11月9日未明に自身のツイッターでこう呟いた。
「The American people deserve fair elections. Every legal – not illegal – vote should be counted. We must protect our democracy with complete transparency.」
(アメリカ人には公正な選挙が求められている。不正な票ではなく、正しい票を数えなければならない。私たちは完全に透明な民主主義を守らなければならない)
このツイートが発見され広まったのが9日の夕だったため驚いたのが日本のネット民だ。というのも、メラニアさんがトランプ大統領に「選挙の敗北を受け入れるべき時だ」と説得していると報じたのが米CNNの日本語版が午前10時49分、朝日新聞が11時54分だった。米CNNの記事はヤフーニュースのアクセスランキングのトップを独走。朝日新聞はワシントン支局の記者が米CNNの記事を引用し、トランプ大統領は民主党の不正選挙を訴えているものの、メラニアさんが敗北を認めるように説得しているようだ、とした。さらに、共和党のブッシュ元大統領(子)もバイデン氏に当選の電話をかけ祝っていて、
「今回の大統領選は『根本的に公平』で『結果は明らか』だと指摘した」
と報じたものだから、「もうすぐ大統領は敗北を認める」「勝敗は決した」という印象をネット民に植え付けていた。
メディアはバイデンや民主党の疑惑についてはスルー
メラニアさんのツイートを受けネット上には、
「当人に直撃して言質を取れば確定するのにそれをせずに『報道されている』で印象操作し、責任逃れもするのか。ジャーナリズムのカケラも感じ無い」
「バイデンの疑惑についてはスルーなんだもの、あれだけトランプにロシアゲートだなんだと騒ぎ立てたのに、ダブスタも甚だしいわ」
「CNNとニューユークタイムズを信用するような情弱は居るのか?日本のメディアは中国の意向でトランプ叩きがしたいから、この2つをソースにした報道ばかりしてる」
「『敗北を認めろ』、そっくりそのまま売電と愉快な仲間達に返してあげたいお言葉」
などといった感想が出ている。
(リンク)
BBCニュース「『ファーストレディは私』トランプ氏最初の妻にメラニア夫人が反撃」
https://www.bbc.com/japanese/41564611