りゅうちぇるさんの死を政治利用、売名行為に使う人たち　そもそも「ネット上の誹謗中傷」が本当の原因？

タレントのryuchellさん（りゅうちぇる、享年27）が12日午後、東京・渋谷区の自宅兼個人事務所があるマンションで自死とみられる状態で見つかった。マスコミ報道では動機が「ネット上の誹謗中傷によるもの」との流れになっている。ネットユーザーにはそれに対し強い疑念を持っている。

そもそも「誹謗中傷によるもの」と声高に叫んだのは、自分の利益に誘導しようという「特別」な人たち。一般のネットユーザーから湧き上がった見解ではないからだ。

「れいちぇる」？

松戸市議会議員の増田かおる氏(57)、ネットではちょっとした有名人だ。ご当地VTuber 「戸定梨香」を、肌の露出が多いとの理由から「女性蔑視」「性的搾取」などと決めつけ、地元警察とのコラボを妨害、大炎上した。その増田氏、りゅうちぇるさんの死亡報道があって間もなくTwitterにこう書きこんだ。

「れいちぇるが自らこの世を去ったそうです。『どこにも居場所がない』と呟いていたらしい。本当に苦しかったんでしょうね…トランスへの差別や偏見からくる誹謗中傷が高まる中、今後の社会的影響が非常に心配です」

りゅうちぇるさんの名前を間違えただけでなく、亡くなったばかりの人を呼び捨てにした。増田氏はLGBT問題に取り組んでいる。そもそもりゅうちぇるさん本人の事は良く知らず、LGBTの活動に利用しようとしただけ、と受け止められ大炎上。増田氏は当該ツイートを削除。HP上に謝罪文を掲載した。その謝罪文を読むと多くの人の予想が当っていることが分かる。

批判を全て誹謗中傷にすり替える

タレントの中川翔子さん(38)も、死亡報道があった直後、

「人の事を誹謗中傷した人には絶対罰が当たると思う。放った言葉は自分に返ってくるよ」

と亡くなった原因を誹謗中傷とした。中川さんはネット上で自分が誹謗中傷されていると公言。いつの間にか「誹謗中傷」のご意見番のような立場となり、様々な場所に招待されては語っている。2021年9月15日、当時の河野太郎ワクチン担当相(60)との対談動画をYouTubeで公開。「誹謗中傷よくないよっていう社会にしてください！」と要望した。これに対しネットで、

「自分への批判を全て誹謗中傷だとすり替えたい者同士がつるんでるわけかw」

という意見が出た。そもそも「ブログの女王」の異名をとった中川さんへの批判は、中川さんが嘘をついていたり、間違っていたり、誤魔化している時に起きる。中川さん自身に問題があることが殆どだ。

「芸能人のメンツが香ばしい」

弁護士でもある自民党の牧原秀樹衆議院議員(52)は7月13日、Twitterに、

「TwitterやSNSで誹謗中傷をして侮辱罪等の刑法犯に該当する者はアカウントを削除した者も含めて『すべて』逮捕すべきだと考えます。言葉の暴力はあってはなりません」

と投稿した。りゅうちぇるさんへ「死ね」を連呼する複数の誹謗中傷ツイートにリンクを貼った。しかし変なのだ。その誹謗中傷ツイート、2016年が中心。7年前に何があったのかと言えば、りゅうちぇるさんが嫌韓発言をして大炎上している。牧原議員のTwitterには、「古くないですか？」「今回の件とは関係ないのでは？」とのリプが付いている。

そして、

「死に繋がった理由や原因もわからないのにその死を政治利用する事は控えるべきだと思います」

「その誹謗中傷は誰が判定するのでしょうか？言葉の暴力はあってはならないと思いますが」

「自分たち政治家を批判することを封じる方向に持っていきたい。人の死を政治に利用するあくどいやり方」

「まだ動機が明らかになってないのに決めつけはどうかと思いますし安易なそれは言論統制に繋がりかねないですよ…」

といったリプが付いている。また掲示板には、

「今回の件で誹謗中傷やめろtweetしてる芸能人のメンツが香ばしい」

との書き込みも出ている。

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