スタジオジブリ・宮崎駿監督(82)の新作映画「君たちはどう生きるか」。宮崎監督自身がこの映画について感想を語っていた、というコラムがネットで話題になっている。
それは朝日新聞の情報サイト「好書好日」が7月14日に配信したもの。副編集長の吉野太一郎さん(1973年生まれ)が今年2月下旬、同映画の初号試写に招かれた。吉野さんの感想は、「1回見ただけではとても全容を把握できない」だった。そして最後に宮崎監督のコメントがあり、「私自身、訳が分からない」。
訳が分からなかったでしょう
同映画の原作者は児童文学者の吉野源三郎さん(82歳没)で、コラムを書いた吉野さんの祖父にあたる。同映画は7月14日の公開まで一切情動を出さない。そんな初号試写に招かれることになったのは原作者の祖父繋がり。観終わったものの、あまりの展開の速さと、盛り込むだけ盛り込まれた情報が消化しきれない。茫然と座り込んだ。そうしたなか宮崎監督のコメントが読み上げられた。それが、
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」
客席から軽い笑い声が漏れ、吉野さんもその一人だった。そして、その言葉で茫然としていた吉野さんは「我に返った」という。
考察してるガチ勢はどうなる?
長男である父親と初めて制作現場を訪れたのが2017年11月。そこで宮崎監督から様々な説明を受ける。引退を撤回してまで臨んだ今回の作品について宮崎監督は「ずっと自分が避けてきたこと、自分のことをやるしかない」と語ったという。宮崎監督の「私自身、訳が分からない」にネットでは、
「小泉進次郎か?」
「じゃあ必死に考察してるガチ勢はどうなんねん…」
「鈴木Pが一切広告打たなかったの何となくわかったはwなんつーか、分かりやすくこれっていう売りが無いんよね…この映画w」
「おれも何を見たのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
「もしかしたら、理解しなくてもいいのかな、という気もしています。理解するのではなく、感じたままを受け止める方がいいのかな、と」
などといったことが掲示板に書き込まれている。
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(リンク)
朝日新聞デジタルの情報サイト「好書好日」(「私自身、訳が分からない」)
https://book.asahi.com/article/14953353
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