大人気アニメ「ルパン三世」 シリーズ PART6の最終第24話が、日本テレビ系で2022年3月26日に放送された。同シリーズの美少女ヒロイン「マティア」と対峙するルパン。顔や腹をグーでエグく9発殴るシーンがあり、ネットの一部で悲鳴が上がった。
宮崎駿監督の映画「カリオストロの城」のルパンを知る人たちにとって、女性を殴り続けるルパンは衝撃的だったようだ。一方、「リアルな演出だ」などと妙に納得する人もいた。ルパンの初期設定だけではなく、ルパンの声を担当する栗田貫一さん(64)の「騒動」を思い出した人たちだ。
「女性を大切にするルパンなのに、、、」
同シリーズは、マティアの正体が謎のまま最終話まで進み、マティアは残忍な殺し屋であることが分かる。マティアの弾丸を胸に受け、負傷してしまったルパン。一対一の肉弾戦に縺れ込むと、ルパンは容赦なく顔や腹をグーでエグく、殴り続けた。数えると9発。マティアは美少女キャラなだけに痛々しさが倍増。
「オンナを殴るとかいつからそんなルパンになっちまったんだろ」
「女性を大事にするルパンが 1番やらない事なんだけど」
「敵とはいえ女性を殴る蹴るするルパンって一体。ルパンでなければ最後まで見なかったです。残念」
といった感想がTwitterに出た。一方、
「なんだ、むしろこっちのほうが 原作に忠実なんじゃん」
という人もいた。
「栗田も嫁をボコボコにしている」
そもそもルパンの初期設定は正義の見方ではなく、義賊でもない。女性への暴力や殺人もいとわない大泥棒で「世界一の殺し屋」。TV第2シリーズ(1977年10月～1980年10月)からコミカルな感じになって行き、映画「カリオストロの城」(1979年12月公開)以降は女性に弱く優しい義賊的なイメージが付いた。
実は、今回とは比べ物にならないほど激しいバッシングに見舞われた出来事があった。「ルパンのイメージを壊すな！！」というもの。それを思い出す人がいて、
「栗田も嫁のことボコボコにしてるから(今回の演出も)リアリティを大事にしてるんじゃね」
という感想も出ている。
それが2015年3月9日放送のTBS系番組「私の何がイケないの？」での出来事だった。
「殺していい？」 「頼むから死んでくれ」
16歳年下の妻で女優の、大沢さやかさん(48)が栗田さんに関する悩みを打ち明けた。「モラハラ」ともいえるほどのあまりの亭主関白ぶりだというのだ。栗田さんは自分の買い物でも荷物は全て大沢さんに持たせる。一番傷ついた言葉は「頼むから死んでくれ」。VTRでは、物まねの練習をしている栗田さんに大沢さんが話しかけると「殺していい？」 と怒った。そして番組が仕掛けたドッキリで、大沢さんに「自分に対する言葉を優しくしてくれなければ、離婚も考える」と言わせたのだが、栗田さんは、
「あぁいいよ、別に上等なんだよ。そこがお前はダメなんだよ」
と言い放ち「チッ！」と舌打ちした。スタッフが慌てて離婚の話しはドッキリだと伝えることに。大沢さんは涙を流していた。これが大騒動に発展。ルパンの声優として相応しくない、とのバッシングが起きた。実際の夫婦仲は良好なのだが、行き過ぎた亭主関白ぶりは事実。逆にそこが栗田さんを好きなところ、というオチで騒動が収束した。栗田さんは大沢さんに暴力をふるうということは無いようなのだが、今回のルパンとオーバーラップ、変に納得した人がいた。
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