格闘技イベント「RIZIN」が2022年6月14日に米国で記者会見を開き、総合格闘家の朝倉未来選手(29)とプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー氏(45)のエキシビションマッチを今年9月に行うと発表した。
同イベントを主催する榊原信行CEO(58)は、「脱地上波宣言ではないんですけど」と前置きをし、試合は完全クローズドの中で「ペーパービュー(PPV)で観てもらうイベントにしたい」とした。
朝倉選手「対峙した感じでは勝てそう」
会見には朝倉選手とメイウェザー氏が出席。メイウェザー氏は2018年12月31日に行われた那須川天心選手(23)との試合に触れ、エキシビションマッチのため「何ラウンド楽しませればいいのか?」と質問したところ、そういった制限は無かった。そのため1ラウンドで早々に倒した。今回そういう制限があるのなら、お金をくれれば5ラウンド、8ラウンドやってもいい。ただし、朝倉選手はそれに付いて来れないだろう、とも。朝倉選手は、
「現役の時は凄いボクサーだったが、現在は相当力が落ちているように見える。対峙した感じでは勝てそうな気がする。今回の試合は世界に自分の名前を売るいいチャンスで、自分と試合がしたいと名乗り出る選手が現れるのではないか」
と、メイウェザー氏との対戦を今後の格闘技人生の踏み台にしたいと語った。なお、同対戦の可能性は2年ほど前に榊原CEOから伝えられていたという。
地上波が放映権獲得に付いて来れない
試合の放送について榊原CEOは「脱地上波宣言ではないんですけど」と前置きをし、PPVで観てもらうことになるとした。
「今後の格闘技ビジネスはPPV、ネット配信にするしかない。地上波が放映権(の獲得に)付いて来れない状況だ。日本は(PPVに)遅れている。PPVによるビジネスモデルをきちんと確立することによって、選手へも(ファイトマネーとして)還元されていく。そういうことにならないとメイウェザーのように何百億円も動くマッチは組みにくい」
とした。
格闘技イベントでいえば、天心選手対武尊選手(30)がある「THE MATCH 2022」(東京ドーム、6月19日)の放送をフジテレビが中止にした。理由は明かされていないが、榊原CEOの反社交際疑惑が報じられた事が影響したとされる。榊原CEOはこの件について「放映権料の問題ではない」としたが、今後のフジテレビでの「RIZIN」放映に影響が出るだろう、と語っていた。朝倉選手とメイウェザー氏の対戦が2年前から語られていたとすれば、フジテレビでの放映が予定されていたとも考えられる。
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(リンク)
RIZIN「フロイド・メイウェザー vs. 朝倉未来」発表記者会見 2022.06.14