キックボクサーの皇治選手（33）がInstagramに、自身の元に届いたという5歳の息子を持つシングルマザーからのメッセージを公開した。それは、フジテレビが放送を中止した那須川天心選手（23）と武尊選手（30）のビッグマッチを、ピカチュウにお願いし、テレビ東京で放送してもらえないか、というもの。
スポーツニッポンはこれを「心温まる“秘話”」として記事を配信した。子供の願いが叶い、テレ東で放送されるとすれば、まさに「どんでん返し」。しかしこの記事、読んだ人たちから「どんでん返しは無かった」、との落胆と、笑いが漏れた。
シングルマザーは5500円が払えない
皇治選手がInstagramにアップしたメッセージにはこんなことが書かれている。天心選手とピカチュウが大好きな5歳の息子は、6月19日に行われる武尊選手との試合を楽しみにしていた。ところがフジテレビが放送中止を発表。ABEMAのペーパービュー（PPV）で観ることができるが、5500円を支払う余裕がない。息子はピカチュウにお願いをして、とせがんだ。だめ元でアニメ「ポケモン」を放送するテレ東に電話してみた。電話口の女性はとても親身に対応してくれた。そして、息子に電話を代るように言った後、優しい声でゆっくりとこう話した。
「放送しますとは、お約束はできませんが、必ずピカチュウに伝えますね」
それに息子は大喜びをした、という内容。皇治選手は、
「チビっ子達の願い あの2人の願いを 格闘技界の為にも 叶えてやってほしい」
と綴った。まさにこの願いが叶えば「どんでん返し」。スポニチはこの記事を配信したが、しかし、「どんでん返し」は無かったのだ。
感動した読者の目が点に
スポニチが6月13日に配信した記事は「皇治 天心VS武尊の地上波放送中止でテレ東の“神対応”明かす 奇跡の逆転信じ“最後の訴え”」というもの。先のシングルマザーから届いたメッセージの要約と、「心温まる“秘話”を明かした」皇治選手のコメントを紹介した。そして、皇治選手のInstagramに届いたフォロワーからのメッセージを掲載した。それを読んだ読者の目が点になってしまった。その記事はこうなっている。
「フォロワーからは『んでん返し期待』『未来ある子ども達の為にも地上波お願いします』『ピカチュウに届きます様に』などの声が上がっていた」
読者は「んでん返し」ってなに？となり、記事が途中まで感動的な内容だっただけに笑いが起きた。「どんでん返し」の間違いであることは直ぐに気が付くが、NNJニュースが皇治選手の実際のコメント欄を検索したところ「どんでん返し期待」というのが出て来た。結局は、スポニチが「どんでん返し」など起きるはずがない、と思っているからそういうミスが起きた、という可能性もある。この記事は6月14日、午後5時半の段階ではまだ修正されずにそのまま残っている。
（リンク）
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（リンク）
皇治選手のInstagram
https://www.instagram.com/p/CevfjYnvn2t/
スポーツニッポン「皇治 天心VS武尊の地上波放送中止でテレ東の“神対応”明かす 奇跡の逆転信じ“最後の訴え”」
https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2022/06
/13/kiji/20220613s00003000562000c.html
スポーツニッポンが「Yahoo!ニュース」に配信した同記事