フジテレビは2022年5月31日、6月19日に開催される格闘技イベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の放送中止を決定した。19日午後7時から放送予定だった。同イベントの実行委員長の榊原信行氏(58)の反社交際疑惑を報じた週刊誌記事が大きく影響したとされる。榊原氏は「(放送は)他局さんでもいい」と5月31日の記者会見で述べたが、地上波が無くなればライブ観戦できるのは会場、もしくはABEMAのペイパービュー(PPV)で、代金は5500円。それだけの「大金」を払う価値は、どうなの?

「潰してやった!」と英雄になりたがる人

フジテレビは5月31日にいきなり、

「主催者側との契約に至らずフジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせいたします」

と、那須川天心VS武尊の世紀のビッグマッチがある「THE MATCH 2022」の放送中止を発表した。同日、榊原氏は会見で、

「地上波でフジテレビさんが放送するべきだと思っています」

と主張した。「週刊ポスト」に反社との交際記事が出たが、フジ側が「反社チェック」の身辺調査を行い疑惑は晴れている。放映権料で折り合いが付かなかったわけではない、とも念を押した。

どうしてフジテレビは放送中止にしたのか。ある放送局関係者はNNJニュースの取材に対し、

「例えば、フジといえば『笑っていいとも!』が終了しました。社内の権力闘争を背景に『俺が潰してやったんだ!』と、英雄になりたがる人がいる。週刊誌記事が真っ赤な嘘でも、それを利用して番組中止を仕掛けた人がいた、ということも考えられます」

と語った。

放送はTBSにお願いするしかない?

これだけのビッグマッチがあるイベント。かなりの視聴率が期待できるため、各局垂涎の番組なはず。記者から「放送はフジテレビに拘るのか?」と聞かれた榊原氏は、

「他局さんでももちろんいいですけれどね、今さら無理だと思う」

と回答した。ちなみに、どうしてフジでの放送になったかといえば、榊原氏が代表を務める格闘技イベント「RIZIN」の放送権がフジにあるから。ちなみに、同イベントに登場する那須川天心選手が所属していた団体「RISE」はTBS系、武尊選手が所属する団体「K-1」はテレビ東京系とされる(ただし「新K-1伝説」は2020年3月に終了)。TBSが全国放送で引き受けて欲しいところだが、どうなのだろう?

無職で金ねーやつはテレビだけが頼りなんだよ!

テレビ放送が無くなるとすれば、東京ドームはチケット完売ということだからライブで観れるのはABEMAのPPVビューしかない。ところが、値段は一般が5500円。ライトなファンも手を出せる金額なのだろうか?ネットでは、観たい人だけお金を払って見ればいいだけ、フジが放送するのはイベント全体の一部だからもともとPPVを買うつもりだった、という意見もあるのだが、

「PPV5500円もするのか3000円くらいだったら観てやったかもしれんが5500円はないわ」

「格闘技ファン(笑)は5500円も出せないんですか?」

「PPVビュー買えとか言うやついるけどさ オレみたいに無職で金ねーやつはテレビだけがたよりなんだよ!」

「この試合ってPPVで見るようなオタク向けじゃなくて 一般人への人気高めるためのラストチャンスだったんだろうし」

「Twitterで天心とかにPPV買えませんてリプしてる奴いるけど、お前の試合には5500円の価値すら無いって直接本人に言ってるようなもんだな」

などといったことが掲示板に書き込まれている。

 

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(リンク)

ABEMATV「那須川天心vs武尊」PPV購入ページ

https://contents-abema.com/thematch2022/