元K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者の武居由樹選手(26)が8月26日、王者ペテ・アポリナル(27、フィリピン)を5回TKOで破り、ボクシング転向5戦目(5連続KO勝利)でOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級のタイトルを獲得した。9月13日にはWBC世界ランク14位にランクイン。世界戦に挑戦する資格を得た。
そんな武居選手がYouTube「魔裟斗チャンネル」(9月7日配信)に出演。元K-1世界王者の魔裟斗さん(43)に対し、絶対的不利な状況下でのメンタルの作り方を質問した。すると、意外な答えが魔裟斗さんから返って来た。
武居選手が強いからK-1選手も強い
魔裟斗さんはまず、王座獲得についてK-1関係者が喜んでいることを伝えた。
「武居が強いからほら、新生K-1もみんな強いんだぁと思うわけじゃない。矢吹さん(矢吹満K-1実行委員長)も喜んでいたな。『K-1から初の世界チャンピオンになります』って直ぐにメール来たもん」
勝つことは分かっていたが、どんな勝ち方をするか、チャンピオンになる姿を見たい一心で会場に行ったのだという。
「プレッシャーは感じていないように見えた。倒してやろうという気持ちが出ていた」
と語ると武居選手は、
「倒して来た(4連続KO)という自信はあった。右が当たれば絶対に(相手を)倒す自信があったんで」
とした。絶対的不利な状況下でのメンタルの作り方を教えて欲しい、と武居選手が魔裟斗さんに質問すると、
「本当に願掛けしてたよ。神社行って」
と意外なことを語った。すると武居選手の表情が、不安そうな心配そうな感じへと見る見る変化した。
「結局、努力があってですもんね」
「最後に、最大限のトレーニングとか、努力はするけどさ、俺なんか最後の最後に頼るのは、なんか、そういう場合は神頼みになっちゃうね。最後はそこに辿り着くんだけど、今になって思えば神様じゃなくて努力(笑い)。努力が大事なんだって、最終的にはそう思ったけどね」
途中までこの話を聞いていた武居選手の顔が、「神頼みになっちゃうね」辺りから急に変化する。魔裟斗さんはそんな武居選手の表情、そして周りのスタッフの反応に気付いたのか、「神様じゃなくて努力」と言い直した。ここで武居選手が一気に安堵の表情に変わった。そして武居選手は、
「まぁ、そうですね。結局、努力があってですもんね」
と場を収めた。次に魔裟斗さんは武居選手に、座禅を勧めた。
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