元K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者の木村”フィリップ”ミノル選手(28)。実は10年以上前、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二さん(50)、元WBA世界スーパーフェザー級、同ライト級王者の畑山隆則さん(47)2人にスカウトされていた。ミノル選手はそれに「分かりました!」と応じたはずが、K-1へ。「裏切られた」と竹原さん。ところがボクシングへの転向を発表した今、元チャンプ2人の「T&Hジム」で練習を重ねているのだという。

カネになるのはボクシングなんだ

ミノル選手が出演したのはYouTube「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」(2022年8月11日配信)。ミノル選手のボクシングとの出会いは山梨県に住んでいた子供の頃、父親の勧めでマーベラス・マービン・ハグラーとシュガー・レイ・レナード戦(87年4月6日)を見たこと。映画「ロッキー」シリーズでもボクシングの魅力に惹かれた。一方、時代はK-1の最盛期。ミノル選手はボクシングとキックボクシングをそれぞれ週3回習い、毎日練習をした。そんなある日、ミノル選手を見た畑山さんが河口湖で、

「こっち来い!って言ったんだよ。カネになるのはボクシングなんだってさ」

ミノル選手は畑山さんに、

「あっはい!ボクシングに!!」

と応えた。上京を待っていた元チャンプ2人。しかし、ミノル選手は「有名になりたい」とK-1を選び、18歳でデビューする。チャンプ2人ともに「裏切られた」という感想だったが、竹原さんは「(初めから)K-1やりたそうな顔をしていた」と明かした。ミノル選手がK-1で活躍したことについて竹原さんは、

「まさかここまで有名になると思っていなかった。『うわ~っ』って。それはそれで嬉しかった」

畑山さんは、

「こいつやりやがったな。何でボクシングに来なかったんだ!!こいつ」

と思ったという。

有名になっても、そんないいことない

ボクシング転向を発表したのは今年2月5日。理由はギャラが関係しているようだ。有名になるという目標は果たせたのではないか、としたうえで、

「もうカネ稼ぎたいですね。やっぱりちゃんとスポーツ選手として。思うほどは稼げなかった。限界があるっていうか。(K-1は)競技としてはこれ以上は(稼げない)」

そして、

「有名になっても、そんないいことないなって、改めて思った」

遠回りしただけ、ちゃんと戻って来た

畑山さんはミノル選手を「義理堅い」と評した。それは自分たちを「裏切って」K-1の世界に行ったけれども、ボクシングに転向発表後には自分たちのジムで練習をしているからだという。となると、ミノル選手が所属するのは、竹原さん畑山さんの「T&Hジム」に確定?竹原さんは、

「うちで練習をやっているけど、最後は本人が決めること。もう俺、10年前に裏切られているから」

渡嘉敷勝男さん(62)が、

「(2人のチャンプの元に)戻って来たんだからなぁ、裏切ってはいないよな?!」

と庇うとミノル選手は、

「はい!ちゃんと(戻って来た)。遠回りしただけなんで」

と答えた。渡嘉敷さんは、知名度のあるミノル選手が元チャンプ2人の「T&Hジム」に行けば「ガッポリ儲かる」と強く推薦した。すると、竹原さんが、

「でも渡嘉敷さん!蓋開けたら大橋ジム行っているかも!?」

と発言。場が大笑いに包まれた。畑山さんが続いて、

「大どんでん返しで渡嘉敷ジム行ったらもう頃すよ!!俺は!!このチャンネル辞めるから」

と発言。笑いが止まらなかった。(注:「頃す」は当て字)

K-1の場合は辞めから1年間は契約が残っている。そのため所属ジムの発表はまだできないのだという。

 

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(リンク)

「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」(【Kー1からボクシングへ…木村ミノル転向の真相】竹原&畑山と10年前に交わした約束!?)

https://www.youtube.com/watch?v=YXhPHw8X_z8