キックボクサーの皇治さん(32)が、2021年12月17日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、人気YouTuberでプロレスラーのシバターさん(36)との試合が無くなったこと、お互いに「嘘吐きだ」と罵倒し合っていること、について「真実を語ります」との動画を公開した。

罵倒し合っていたのは「期待を高めるため」のファンサービスであり、試合が無くなったのを知らずに罵倒を続けていた。ルール変更を求めたのは事実だが、最後はルールを飲み試合を成立させるつもりでいた。自分より20キロ以上も体重が重い相手と闘うのだから「ルール変更は当然だ」、とした。

「シバター選手にも皇治選手にも非はない」

皇治さんとシバターさんは12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.33」で対戦するはずだったが、シバターさんの対戦相手は元K-1WORLD GPウェルター級王者の久保優太さん(34)に変更となった。シバターさんは皇治さんが「逃げた」「嘘吐き」と煽り、批判を展開。皇治さんは「嘘を付いているのシバター」などとネット上のバトルに発展した。「RIZIN」を運営するドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行CEO(58)は、12月17日に記者会見を行った。まず、皇治さんとの試合を望んだのはシバターさんだったと明かした。異種格闘技戦であり体重も違うため、試合ルールや体重の合意が難儀だった。試合が無くなった時のためにシバターさんには久保戦を並行して用意していた。皇治戦は無理と判断し久保戦に決まった際に、それを皇治さんに伝えたつもりだったが、伝わっていなかった。シバターさんも皇治さんは当然、試合が無くなったことを知っていると思い込み、様々な行き違いで2人のネット上のバトルが過熱することになった。

「シバター選手にも皇治選手にも非はない。我々が間に入った中での説明不足で起きた誤解だ」

とした。

最後までルールを飲み戦おうと思っていた

皇治さんはこの日の夜、YouTubeチャンネルを更新し「真実を語ります」との動画を公開した。

「シバターが久保選手とやることが決まったことは知らなかった。(自分とシバターさんの試合は)決定しているという事で、最後の最後までルールを飲んで(シバター戦を)やろうと思っていた」

とした。ネット上のバトルは、

「勝手にシバやんと俺が言い合って、みんなに期待を持たせたわけや」

と、あれは2人によるファンサービスの「演出」だったと説明。試合が無くなったのを知らずに煽り合っていたわけだから「一番かっこ悪い」とした。ルールだが、「RIZIN」サイドが最初に提示したのは3ラウンド制で、ボクシング、キックボクシング、総合格闘技(MMA)だった。これに関し皇治さんサイドは、2人の体重差が大きいため(公表では皇治さんが58キロ、シバターさんが93キロ)、シバターさんが85キロまで落とせば「RIZIN」が提示したルールで、90キロならばキックボクシング、キックボクシング、MMAの3ラウンドで行いたいとした。「RIZIN」サイドはこれは無理だと判断し、久保選手にチェンジした。皇治さんは、

「ふたを広げてみれば結局、(体重制)階級下のやつと、一番自分が得意なルールでやるのは誰かってことは分かると思うんだけどさ」

とルール変更を申し出た正当性を語った。

皇治と久保、どちらが男らしく真っ直ぐか

確かに、一連の流れを見れば皇治さんの説明に納得できる部分もある。ところが、皇治さんの通称は「浪速のKOエンペラー」、「皇帝」でありビッグマウスで知られ、常に威圧感を出しているヒール的な存在。それだけに、シバターさんという殆ど格闘技の素人クラスの相手に、ルールの変更を求め、罵倒し合い、さらに自分を正当化させようと必死だ、と大きな批判がネット上で起きている。皇治さんのYouTubeチャンネルにも批判コメントが並んでいて、

「ドヤってるけど、シバター相手にケチケチしてる時点で皇治は終わってるよ」

「榊原さんが説明してたんですからアレで終わりにしといたらいいものを…ほんと小物というかネタ枠ですよねこの人」

「シバターが皇治より強い久保と戦うんだから、逃げたのは皇治だと思うのは妥当だと思う」

「今回の件で、皇治選手と久保選手、どちらが男らしく真っ直ぐに生きているかは明確になった気がします」

などといったことが書き込まれている。

 

(リンク)

皇治チャンネル「真実を語ります」

https://www.youtube.com/watch?v=W6V49mKoGUM