人気深夜アニメ「異世界おじさん」。今月は9月7日放送分から年9月28日放送分まで3~6話の再放送をする。ところが、来月10月6日以降の放送は、「また1話から再放送をする」と発表した。最新作の第8話の放送は11月24日になるという。結果的に8話の放送は約2カ月延びたということになる。ネットで「こんなやり方がまかり通る?」「恥さらしアニメ」といった怒号も飛んだ。

変則的な再放送「異世界じみた」事態

とにかく視聴者は、再放送を変則的に見せられるという「異世界じみた」事態になった。4話まで放送した後、5話の放送が延期となり、8月3日、10日は1話、2話が再放送された。8月17日から8月31日まで新作の5話~7話を放送。そのあと8話の放送が延期となった。9月7日 から9月28日までは3~6話が再放送される。8話はその後の10月6日、もしくは13日に放送されると期待された。ところが、10月6日からは「第1話から改めて放送を開始させていただきます」となった。8話の放送は11月25日になるのだという。

作画スタッフがゼロ「従業員数 4名」

なぜこうなったのか。異世界おじさん製作委員会は「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け」と説明。それを信じている人は少ない。始めから途中で息切れするような態勢だったのだろう、と見られている。アニメ制作会社はAtelier Pontdarc。同社公式HPの会社案内を見ると、設立は2020年7月で「従業員数 4名」。一般的に小規模なアニメスタジオだと従業員数は10~20人と言われている。アニメーターの一居一平氏が8月28日、自身のTwitterでこんなことを投稿した。第10話の演出を依頼されていたけれども、

「7話放映前でまだ作画スタッフがゼロということでやらないことになりました。非常に残念です。社内スタッフだけで進めるそうです」

こんなやり方がまかり通るアニメ業界

なぜ「作画スタッフがゼロ」になったのかといえば、

「進行が一人しか居なかったので外注に回すのが物理的に難しかったのだと思います」

と一居氏が打ち明けている。「進行」というのは「アニメの制作進行」という仕事。制作のスケジュール調整、アニメーターの管理、アニメーターと制作会社を繋げる役割を担う。一般的にアニメ制作チームに進行を3~6人置く。それが1人となれば極めて困難な状態となる。さらに「社内スタッフだけで進める」というのが本当ならば、4人で作るということか?ネットでは、「打ち切りではなく良かった」という安堵の声が出ているものの、8話は放送されるかもしれないが、またコロナのせいで再放送になるのでは、といった不安が出ていて、

「恥さらしアニメ」

「そしてまた放送延期へ」

「そりゃセガ好きの末路なんてこんなもんだろ」

「こんなやり方がまかり通るアニメ業界 そりゃ馬鹿にされて下に見られる」

「結局思い出話だからなあ〜」

といった感想が出ている。

 

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(リンク)

異世界おじさん製作委員会「『異世界おじさん』今後の放送・配信について」

https://isekaiojisan.com/news/index00650000.html

TVアニメ「異世界おじさん」公式サイト

https://isekaiojisan.com/