国土交通省と気象庁が2022年2月13日、東京23区など関東南部の平野部でも警報級の大雪のおそれがある、と緊急記者会見を開き緊急発表を行った。メディアはそれを煽ったのだが、14日の都心の積雪量はゼロだった。ネットでは予想が外れるのは仕方がないが、今回の場合は「嘘」に近いとし、国交省、気象庁、メディアに謝罪を求める声が出ている。
企業にテレワーク活用求めた国交省
13日午後2時に行われた会見では、14日の朝は公共交通機関の遅延や運休が起こり、通勤、通学に影響が出るおそれがあるとした。そのため企業にはテレワークを推奨。通勤する場合は時間に余裕を持つこと。路面の凍結によるスリップ事故を防ぐため、運転する際には冬用のタイヤやチェーンの装着を強く呼びかけた。また、大雪の場合は、不要不急の外出を控えることも必要とした。気象庁は東京23区の14日午後6時までの24時間予想降雪量を、多いところで8センチとし、メディアは煽るように報じた。ところが、雨から雪に変わったものの雪はちらついただけで、14日の都心の積雪量はゼロだった。予想より気温が高くなったことが原因という。
「ホテル代返せウソツキ気象庁」
気象庁は3日前にも大雪予想を外している。10日午前10時16分に東京23区に大雪注意報を出し、11日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で東京23区が5センチとしたが、最大で2センチの積雪が観測されるに留まった。掲示板には、
「気象庁の発表はいつも通りだったけど、国土交通省まで出てきたからなあ まともな社会人なら失敗して迷惑をかけたら謝るよね」
「会社近くのホテルに泊まったのに無駄になった ホテル代返せウソツキ気象庁」
「大雪煽りは2回続けて外したな 気象庁は謝れ」
「大雪詐欺 こんなことばかりしてると気象庁は信用なくなるからな」
などといったことが書き込まれている。
(リンク)
国土交通省「大雪に対する国土交通省緊急発表」(2022年2月13日)