猫のサブスク月額380円「ねこホーダイ」サービス停止　全会員の退会と返金　「多くの方から意見を頂きました」

月額380円、審査なしで猫が借り放題になるサブスクリプション（定額課金）サービス「ねこホーダイ」を運営する株式会社のら猫バンク(東京都千代田区、岡本武之代表取締役）は12月29日、サービスを停止すると発表した。サービス停止に伴い、全ての会員の退会処理と、返金または決済キャンセルの手続きを行うとした。サービスに対する批判を受けての判断だった。

サービスの在り方を慎重に検討する

のら猫バンクは公式HPに「『ねこホーダイ』サービス停止のお知らせ」を告知。15日のサービス開始から「多くの皆様からご意見やお問合せを頂きました」とした。さらに、ここ数日で想定を大きく上回る会員登録があり、円滑かつ適切にサービスを利用してもらうことが困難になった。

「皆様からのご意見、ご質問を踏まえた形でのサービスの運用を行うべく、誠に申し訳ございませんが、サービスを停止させて頂くことを決定致しました」

とした。今後は、より多くの人に安心して利用できるよう会社の体制を整備し、

「サービスの在り方について今般皆様から頂いたご指摘等を踏まえ、慎重に検討を行う所存です」

とした。イメージ的には完全撤退をにおわせている。サービス停止に伴い、全ての会員の退会処理と、返金または決済キャンセルの手続きを行うとした。

預かりボランティアに変えたら？

「ねこホーダイ」とは、月に380円支払うだのサブスクサービス。去勢や健康診断を済ませている猫を、審査なし、トライアル期間なしで誰でも借りられる。譲渡金は無料。いつでも手放せて引き取り金も無料。借りられるのは1年に1匹というサービスだった。これに対し審査もトライアル期間もないのは怪しすぎる。「命をおもちゃにするな！」「虐待目当てで飼う奴が出る！」などと大炎上した。また、同社取締役で実質の経営者とされる阪田泰志氏(37)の過去の週刊誌記事も話題になった。名古屋市で動物愛護施設を運営しているが、運営は杜撰。金儲けのための施設運営で、病気になっても猫を病院に連れて行かない。

「猫は殺処分を免れても花の木シェルターで死ぬ、と保護団体の間では有名です」

などと書かれていた(週刊女性PRIME「『坂上どうぶつ王国』出演、猫保護団体の“非道”を元関係者が告発！疑惑の代表を直撃」)。サービス中止にネットでは、当然の結果だと考えている人が多い。掲示板には、

「ホッとした。猫を物みたいに扱うなんて、と思いました。そうでなくても猫は環境の変化を嫌います」

「いいか悪いかは置いといて、生き物をサブスクの対象にした時点で問題になると思わなかったのかね？」

「ペットを飼うのは最期まで面倒をみるのが前提なんだから定額レンタルというのはそもそもおかしい。生き物を飼うのはある程度覚悟をしなきゃだめ」

「猫交換OKとか審査もないこのサービス内容には賛同できないが、いわゆる『預かりボランティア』として猫の面倒を見てくれる人が増える仕組みがあればとは常々思います」

といったことが書き込まれている。

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