JR九州のマナー広告が「日本語として変なのでは?」とネットで話題になっている。子供が駅の券売機の前で「どうしてきっぷを買わないといけないの?」と母親に問いかける絵が書かれていて、母親が「ものを買う時と一緒」と答えている。そんなことは子供は分かっているはずで、子供が聞きたいのはそういう事ではないはず、というものだ。
商品購入でお金を払うのは「ルール」?
この広告は2022年2月頃から福岡県を中心としたJR九州管轄の駅や車内に出されている。男の子が「どうしてきっぷを買わないといけないの?」と母親に問いかけると、母親は、
「ものを買う時と一緒。それが社会のルールなのよ」
と答えている。また、「ルール、守ってますか?」「ルール、教えていますか?」という文字も並んでいる。福岡県警察の名前もある。JR九州の狙いとしては、いわゆるキセル(不正乗車)対策で、無人駅が増えたことに危機感を持ったということのようだ。Twitterでは5月8日頃からこの広告が話題になっていて、切符を買う理由が「ものを買う時と一緒」「社会のルール」に違和感を持つ人たちが続出した。
ICカードがあるから切符を買う必要がない
疑問として多かったのは、切符を買う時にお金を払うのはマナーなのか?ということ。マナーというのは一般的に行儀作法のことであり、軽く破る程度なら見逃される場合もあり、稀に「新しいスタイル」などと言われたりするが、キセルは犯罪だ。そして「もの」と「切符」の関係。切符は造形があるため「もの」ではないのか?。また、ICカードが普及しているため必ずしも切符を買う必要がない。さらに、「もの」を買う時にお金を払うことなど子供は知っているはずだから、子供が聞きたかったのは切符を購入する時にお金を払う事ではなく、購入の背景にあるJR九州のこととか、社会のシステムであり、母親はそれに応えられなかった、という感想が出た。Twitterや掲示板には、
「ちゃんと旅客運送契約て言えよ」
「SUGOCAで良くない?」
「子供『(ICカード持ってるのに)どうして切符を買わなきゃいけないの?』かと思った」
「『ルールだから』『そんなの気にしなくていい』『まだ難しいから』などと言って、子どもの疑問を流すことはしたくない」
などといったことが書き込まれている。
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