JR東日本が駅に設置された時計の撤去を始めたことについて、「時代の流れだからしょうがない」「経費削減するのは企業の努め」といった賛同の声が多い中、どうしても納得できない人がいる。駅の時刻表と時計はセットである、との考えや、スマホなど時刻が分かる物を持っていても、それをいちいちカバンから出すのは面倒であり、そもそも「ながらスマホ」を注意しているのはJR自身。お年寄りや子供はスマホ持ってるの?というのだ。  

正確な時計の設置は当然の責務 

JR東日本は経費削減を目的とし、 管内1626駅のうち約500駅の時計を10年以内に無くす計画だ。昨年11月から撤去が始まっている。山梨県内では28駅のうち3月23にまで22駅の時計が撤去された。それに怒ったのが山梨県の大月市と上野原市だ。両市議会は2月から3月にかけて再設置を求める決議が可決された。理由は、「正確な時計の設置は鉄道事業者の当然の責務」だというもの。また同30日には両市長と、両市議会の正副議長がJR八王子支社を訪れ、時計の再設置を求める要望書を内田英志支社長に提出した。ネットで検索すると、駅から時計が無くなることについて「時代の流れだからしょうがない」「経費削減するのは企業の努め」といった賛同の声が多い。しかし、この両市のように納得できない人もいるのだ。  

「時計が維持出来ないは流石に笑った」 

JR東日本が時計の保守にかけるお金はおよそ年間4億円。500の駅から時計を撤去すれば年間3億円が削減できるという。時計を撤去する理由は経費削減の他に、ケータイ、スマホの普及で利用客が自分で時間を確認する手段を持ったから、としている。しかし、これに納得いかない人たちは、駅の時刻表と時計はセットであり、そもそもランドマークである時計。それの無い駅などありえない。コロナ禍で赤字に転落したが年商は1兆1720億円の巨大企業。年間3億円の利用客サービスを削るのはセコすぎるというのだ。そもそも、利用客の少ない田舎の駅の時計を撤去するのは本末転倒で、子供やお年寄りがスマホを持っていない可能性が高い。公共機関なら弱者ファーストであるべきで、そこが無人駅なら尚更だ。また、「ながらスマホ」を注意しているのに、わざわざカバンからスマホを出させて確認させるつもりか!といった声もある。ネットでは、 

「駅で時計を見たいのは子供や携帯をもっていない社会的弱者だったりするけれど、いっさい考慮していない」 

「時計が維持出来ないは流石に笑った 時計が維持出来ない奴らが電車管理出来るわけねぇよ」 

「スマホ前提という世の中の流れが危うい、大震災のときは充電できず困った人も多かったはず、避難時のためにも時計はあったらいい」 

「スマホが有るからと自宅にも壁掛け時計やカレンダーは要らないの?少数派なのかも知れないけど、自分は駅の時計は有って欲しい」 

などといったことが掲示板に書き込まれている。 

 

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