コロナ禍の影響で平日の利用客が75%も減少しているJR東日本の新幹線。そのお客を呼び戻そうと2021年2月1日から実験を開始したのが車内でのリモートワークニーズに応える「新幹線オフィス」。これに対し「バカげている!」といった批判が起きている。
オフィスとなる専用車両では携帯電話の通話やテレビ会議ができる一方で、「マスク着用」「除菌シート使用」などお客個人も感染対策をするわけだが、「コロナ対策に逆行」「家でよくね?ってなりそう」「リモートワークの意味がない」というのだ。
仕事以外での「オフィス」利用も可能になっている
「新幹線オフィス」の実験は2月26日まで土日休を除く平日に行われる。対象区間は東北新幹線の東京から仙台、盛岡、新青森間だ。乗客は追加料金なしで利用でき、メガネ型ウェアラブルデバイスなどインターネットに接続できる機器も無料で借りることができる。「仕事以外でのご利用も可能」だ。ただしマスク着用で、除菌シートも用意されるなど利用者は感染対策を行わなければならない。
この実験は、コロナ禍で利用客が激減したお客を呼び戻すためと、リモートワークニーズに応えようとするのが目的。「時代に逆行し過ぎている」といった多くの批判が掲示板に書き込まれることになった。
「移動を止めるためのテレワークなのに、、、」
それは、
「外出自粛になっているのに新幹線で仕事?」
「移動を止めるためのテレワークなのに、移動しながらテレワークとは本末転倒だろ」
「車内では会話を控えてください、と鉄道各社はしている。新幹線車内での電話会議はこれに逆行するのでは?」
「コロナが終わったあとの話だろ、どう考えてもw」
などだ。JR東日本は実験を踏まえ本格稼働させるつもりだが、そもそもこの実験ができるのはお客の減少で車両に余裕があるから。コロナ禍が去り客足が戻った後は「用済み」になる可能性が高いのではないだろうか。
(リンク)
「新幹線オフィス」実証実験(JR東日本)