「虎ノ門ニュース」終了と、山田晃社長辞任の真相　オリックスのDHC買収「あらゆる差別を容認しない」

DHCテレビ「虎ノ門ニュース」はなぜ突然終了を発表したのか。山田晃社長はなぜ終了前に辞任し去ったのか。オリックによるDHC本体の買収で全てが明らかになった。オリックスは「人種などによるあらゆる差別を容認しない」との声明を出した。

なぜDHCテレビは継承されない？

オリックスは2022年11月11日、化粧品や健康食品を手がけるDHC(ディーエイチシー)を買収すると発表した。創業者で大株主の吉田嘉明会長兼社長(81)が保有する全株式を譲り受け、吉田会長は株譲渡後に退任。買収額は3000億円規模になる。今回のM＆Aはのスタイルは「事業継承」。企業名、ブランド名が残るかは未定だが、オリックスが役員を送り込み、事業を発展させていく。DHCの2021年7月期の売上高は901億円、営業利益が109億円。そんな優良企業が売却される理由は、吉田会長が高齢になり後継者が見つからなかった、との報道が主流。しかし、それは事実なのだろうか。事業は継承されるものと、されないものが存在する。切り捨てられるのがDHCテレビ。従って「虎ノ門ニュース」は終了する。ではなぜDHCテレビは継承されないのか。

KAZUYA「番組を持つことのリスク」

ホリエモンこと実業家の堀江貴文さん(50)は、自身のYouTubeチャンネルでこう語った。

「創業者は日頃からヘイト発言でネットをざわつかせていた有名な右翼系の人。それでDHCのサプリ、化粧品は『う～ん』と言う人も結構多かったと思う。そして『虎ノ門テレビ』という有名な右翼系のチャンネル。また、創業家の多額な役員報酬。これが無くなることでかなりのプラスになる。そうオリックスは踏み買収を行うのだろう」

つまり、オリックスにとって「虎ノ門ニュース」の存在は買収する上での目の上のたん瘤だった、というわけだ。

同番組に何度か出演した政治系YouTuberのKAZUYAさん(34)は、

「上場企業が政治番組を運営すること、そして、偏ったことを発言する人がいて、番組を持っているだけでリスクがある」

とした。DHCテレビは吉田会長のポケットマネー、ボランティアで運営されているとされる。しかし、番組制作は地上波放送並みにお金をかける。かつては1本あたり200万再生もあり、現在も30～40万再生というYouTubeチャンネルとしては凄い数字を持っているが、果たして利益が出ているのか。打ち切りは番組の内容と、経営状況だったのだろうとKAZUYAさんは解説した。