政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(72)の発言に対し、「お前は何様のつもりだ!」とネットで批判の声が上がっている。
尾身会長は2021年8月25日、衆院厚生労働委員会の閉会中審査に出席し、来日中のトーマス・バッハIOC会長(67)について、「なんでわざわざ来るのか」「常識があれば判断できるはず」などと語ったからだ。ネットでは、尾身会長の感染対策の成果が見えないとし、「バッハに責任転嫁。最悪だね」などといった書き込みが出た。
「普通のコモンセンスならできるはずなんですね」
尾身会長は委員会で、コロナ禍での人との接触を減らすことを多くの人が不安の中でやってくれている。テレワークにも協力してくれている。それなのにバッハ会長は今回もやってきた、とし、
「バッハ会長の挨拶が必要ならなぜ、オンラインでできないのか」
と批判を始めた。
「オリンピックのリーダー、バッハ会長、なんでわざわざ来るのかと。そこでは、そういうことをなぜ、普通のコモンセンスならできるはずなんですね」
と、一般常識がないからまた来た、と取れる発言をし、「銀座も1回行ったんでしょ」と皮肉った。さらに、パラリンピックについて、一生懸命頑張った選手に参加してもらいたいという気持ちは多くの人が持っているが、
「なぜわざわざバッハ会長がもう1回、そんなのオンラインでできるじゃないですかと」
と、バッハ会長を徹底「攻撃」した。
「子供、飲食店、バッハに責任転嫁。最悪だね」
尾身会長は専門家としてではなく「一般庶民」としてそう思う、とした。ネットでは初め、「我々の気持ちを代弁してくれた」「バッハは帰れ!」と尾身会長への賛同で溢れたが、次第に様相が変わって来る。そもそもバッハ会長が来日したのは国際パラリンピック委員会(IPC)の招待。アンドリュー・パーソンズIPC会長(44)とバッハ会長が同じ場所に立つことに意味がある。それを批判することは国際問題にも発展しかねない。日本の首相にでもなったつもりなのか。さらに、リーモートでやればいいというのなら、なぜ尾身会長は委員会に直接出ているのか。そもそもバッハ会長を批判する以前に尾身会長のコロナ対策はどうなっているのか。成果が出ないから感染者が増え続けているのではないか、といった疑問が出て、
「こいつ何様のつもりだよ 偉そうに」
「医師会には何も言わず医療側の利権を擁護し、子供、飲食店、バッハに責任転嫁。最悪だね」
「なんだこのばかは。医療体制強化もせず、何様だ 一年半国民に対して行動制限だけ声高に叫んでるだけ」
「どうでもいいことにケチつける暇があったら、ガバガバな予測の精度をあげる努力をしてくれ」
「尾身こそ何か勘違いしてるんちゃうか この無能ジジイ」
などといった批判が掲示板に噴出した。
(リンク)
THE PAGE「【国会中継】衆院厚労委 閉会中審査でコロナ対策など質疑(2021年8月25日)」