読売新聞大阪本社の元社長、中村仁さん(78)のブログが「これぞ老害!」などと炎上中だ。
ドコモの格安新料金プラン「ahamo(アハモ)」について論陣を張ったのだが、あまりにも的外れな指摘だった。コメント欄には中村さんの間違いを指摘する書き込みが並ぶも、中村さんはそれを理解せず、一方的に攻撃されていると解釈し「炎上屋が動員された」と判断。自分は何も間違っていない、とし、反論のブログを追加。それが炎上に拍車をかけた。
「アハモ」対応機種を調べる方法も知らなかった
中村さんが2021年3月27日にアップしたのは「格安スマホの加入手続きでドコモに怒り 菅首相は自ら体験したらよい」というタイトルのブログ。ドコモショップと新プランの「アハモ」批判が展開された。
「アハモ」とは3月26日から提供開始した月額2700円(税抜)の格安プランだ。価格は様々なコストカットにより実現したもので、利用者は注文からサポート、故障など全て専用サイトで完結しなければならない。ドコモショップやドコモインフォメーションセンターの利用はできない。そのため利用者は若い年齢のスマホ慣れしている人を推奨している。
中村さんはブログで、「アハモ」を利用したところスマホの画面が突然ダウンした。それでドコモショップに駆け込んだ。すると店員からスマホが「アハモ」に対応していない古い機種だと説明された。「ここから先はドコモショップは対応いたしません」。それでも中村さんは「なぜスマホがダウンしたのか」と食い下がり、「それはアハモに聞いて下さい」。中村さんは、「ドコモもアハモの同じ会社ではないか」と言った、というもの。
「かけ放題」は1000円追加「2980円」はおとり表示?
話はこれで終わりではない。新機種をドコモショップで買おうとするも、新機種は一旦「アハモ」の契約を解除する必要があるため、専用サイトで相談するように、と伝えられた。帰宅後、相談窓口にアクセスしたものの繋がらず、中村さんは再びドコモショップを訪れる。先ほどとは別の店員に、
「ここでアハモに対応できる新機種を買えますか」
と聞くと「買えます」と言われた。中村さんは店員ごとに違ったことを言う、とし、
「店員教育の不足、想定されるトラブルに対する準備不足か。店員さんもドコモの社員ではなく、業務委託会社の契約社員なのだろう。格安料金のアハモの加入者が急増すれば、自分らは失業する。『迷惑なアハモのことなど、心配していられるか』が本音ですか」
と書いた。しかしこの部分、先の店員はスマホ画面のダウン対処法として「アハモ」専用サイトで相談するようにと伝えたものであり、次の店員は「店でスマホが買えるか」と聞かれたに過ぎない。
店員の説明が違うとし、中村さんは別の店員(3人目)に相談に出かけている。そして、
「まあいいか。日を改めて、新機種をドコモショップで買うことにしました」
と結んだ。月額税込み2980円についても不平を述べていて、この値段は5分間の通話料金が発生しない場合であることが分かった。「かけ放題」にするには1000円を追加しなければならない。
「『3980円』はよく探さないと見つからないようになっている。『2980円』はおとり表示に近い」
とした。
よくドコモはこのような人をお相手してあげたものだ
こうしたブログの内容について、
「老害ここに極まれり。ここで文句言われてるのは契約書にも重要事項説明にも書いてあってオンラインで散々周知されてることです」
「ahamo がなぜ安く、店頭販売がなぜ高いかは、貴方のように自ら調べることも解決することもできない方へ、御用聞きのように対応する人件費が高額だからというのがよくわかる事例ですね」
「私からすれば、よくドコモはこんな窓口対応不要な者をお相手してあげたものだと労ってあげたいくらい」
「無知は恥ではありませんが 知識があると思い周りを馬鹿にして文句を垂れるのはいかがなものなのでしょうか」
こうした炎上について中村さんは、
「ブログを生半可に理解しているのが非難の原因でしょう」
と「反撃」を開始する。「炎上屋が動員された」それがまた炎上を加速する。
(前編終わり)
(後編へ続く)
(リンク)
老害極まれり!読売新聞大阪本社元社長のブログが炎上(これが新聞記者の正体?)後編
「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」
格安スマホの加入手続きでドコモに怒り 菅首相は自ら体験したらよい 2021年3月27日
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