牛丼チェーンの吉野家が2022年3月24日に謝罪した。「名前入りオリジナル丼(どんぶり)」がもらえるキャンペーンで、埼玉県川越市のレジャー施設オーナーが、施設の名前を入れてもらおうとしたところ、吉野家のお客様相談室長から「どう考えても実名ではない」「訴えるというなら弊社弁護士が対応する」などと返答された、という問題だ。

吉野家は本来大切にするべき愛好家に、酷い仕打ちをし続けていると話題になっている。

「マヒマヒトランポリンパーク」の悲しみ

今回の騒動の発端は、2021年7月15日から人気漫画「魁!!男塾」とコラボをしたキャンペーン。1日1回吉野家店舗で税込 300 円以上の商品を購入すると「1米礼」もらえ、「220米礼」になれば名前入りオリジナル丼(どんぶり)がもらえるというもの。これを約260日で達成しなければならず、相当な愛好家でなければ難しい。レジャー施設「マヒマヒトランポリンパーク」のオーナーは、施設内にファンブックを置くなどの熱狂的ファン。7カ月以上毎日通い、「220米礼」をゲット。丼に施設名を入れてもらおうとしたところ断られた。お客様相談室に問い合わせると、

「社会常識に照らし合わせて『マヒマヒトランポリン』様などは、どう考えても実名であるとは考えられません」

と室長から回答があった。丼に入れる名前だが、当初は「本名」、後に「任意」となっていた。それがいつの間にか「実名」になった。

オーナーはこの回答に対す、何の根拠もなく「本名ではない」というのは失礼であり、知人に「のんのん」「キキ」「ララ」という名前の人がいるけれど、これを勝手にニックネームだと決めつけたとしたら失礼だ、と返答したところ、

「人権差別については法務局の所管になりますので、法務局にご相談されてはいかがでしょうか。訴訟をされるということでしたら、弊社弁護士が真摯に対応させていただきます」

と訴訟をにおわせた。このやり取りをオーナーはTwitterにアップした。ネットが騒然となった。

著名人の名前で申し込むと著作権侵害?

吉野家は3月24日、

「お客様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」

と謝罪した。著名人の名前で申し込んで来るなど著作権侵害の懸念があり「本名に限定」していた。これを改め、知的財産権侵害、誹謗中傷、不適切な言葉を除くことで「本名に限定しない」と説明した。「マヒマヒトランポリンパーク」のオーナーはこの謝罪を受け、Twitterに、

「たくさんの方が見てくださったおかげで無事、「マヒマヒトランポリン」で申し込めるようになりました しかし、私のせいで不快な思いをさせてしまった方々もたくさんいます。大変申し訳ございませんでした。また、応援してくださった皆様、とても心強かったです! 本当にありがとうございます!」

と投稿した。実は、吉野家が愛好家に対し酷い仕打ちをしている、というのは昔から囁かれている。

(前編終わり。後編に続く)

(関連記事)

木梨憲武さん、ゆでたまごの嶋田先生、そのほか色々、、、愛好家への酷い仕打ち止むことは無い?(後編)

https://nnjnews.net/?p=6879

(リンク)

「マヒマヒトランポリンパーク」Twitter

https://twitter.com/mahimahitp/status/1506448723231997952