「ただのお金配りおじさんになったんだな」・・・そんな声がネットで囁かれている。日本最大級のアパレル通販サイト「ZOZOTOWN」創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作さん(44)のことだ。
前澤さんは過去2年間で24億円のお金を「配った」そうだが、それは災害支援だったり、個人の夢を叶えるためだったりした。ただし最近はそういう「慈善活動」的なものではなくなり「配るだけ」。2020年9月11日に行ったのは、「前澤ナンバーズ」と題した4桁の数字を当てれば10万円あげるという「ギャンブルもどき」、な配り方だった。
20年6月にからお金を「配るだけ」の企画が続いている
前澤さんが9月11日に行ったのは「前澤ナンバーズ」で、
「4桁の数字を選んでご応募ください。本日深夜0時に発表される当選番号と数字が完全一致した方全員に10万円が当たります」
とツイッターで呼びかけた。応募者は自分のツイッターのスクリーンネームを所定の場所に打ち込み、当選数字を予想して送信するだけ。見事正解すれば10万円がゲットできる。
ネット上では「こういうのを待っていた!」と歓迎する人が多いのだが、「これってただのギャンブルじゃね?」と思う人が多数出た。
そもそも前澤さんのお金配りスタイルはこうではないはずだった。
「お金配りおじさん」を有名にしたのが、19年と20年1月1日のお年玉キャンペーン、「100万円を1000人にプレゼントします!」。
これは応募者がそれぞれの「夢」を前澤さんに打ち明け、前澤さんはその夢の実現のために100万円を提供する、というもの。また、20年5月5日には「ひとり親応援基金」に10億円を拠出し、「ひとり親支援」で10万円を1万人に配り、養育費の未払い解消を訴えた。
ところが6月に入ってからは「配るだけ」の企画になる。
20年6月10日の「ご夫婦100組に100万円!」や「フォロワー700万人突破企画」は、「慈善」的な意味合いはなく抽選で当選者が決まった。7月23日からの「毎日、10万円が10名様に当たる」企画でも、前澤さんのTwitterフォロワーから抽選で10人が選ばれる、というもの。いわゆる「バラマキ」。それがなんと今回は「前澤ナンバーズ」という「ギャンブルもどき」だ。
「どんなに金に困ってもコイツに媚びる人間になりたくない」
そもそもなぜ、「お金配りおじさん」になったのか。
前澤さんは20年7月9日に自身のYouTubeチャンネルで語っている。それは、前澤さんは面白い話ができないし、芸もないしイケメンでもないけれど、できることといえば「経営者として事業をつくること」であり、経営者というものは困っている人を助けたり、喜んでもらえることを事業化する。お金を配ることによって、そうした情報を「自分の事業のために」吸い上げるのが目的とした。先の「ひとり親応援基金」もそれで生まれたものなのだそうだ。
しかしこのところ、そういった「慈善」や「事業」とは結び付くとは考えられないただのバラマキが続いている。
ネット上では前澤さんに対し、
「あなたの夢に投資します的な建前でやってたのに、、、」
「もっと世の中のためになることすればいいのに、自己顕示欲と承認欲求を満たしたいだけ」
「もうめんどくさいから『俺の靴を舐めたら1万円』とかにすればいいのに」
「どんなに金に困ってもコイツに媚びるような人間にはなりたくないわ」
などといった意見が掲示板に出ている。