静岡県下田市内にあるリゾートホテルが、敷地内に韓国の人気ユニット「BTS(防弾少年団)」と同じ名前の「BTS神社」を作り、メンバー7人全員のタペストリーを飾ったり、音楽を流していた問題で、このリゾートホテルのオーナーが2022年2月22日にホームページ上に謝罪文を掲載した。「今後、写真の無断使用など細心の注意を致します」という。しかし、韓国でも大きな批判が出ていて国際問題に発展する可能性もある。「BTS」サイドが動き損害賠償となれば、数億円規模になるとの予想もある。

無断使用など細心の注意を致します

この「BTS神社」についてオーナーはこんな説明をしている。名前の由来は運営するリゾートホテル「BY-THE-SEA」から取ったもので、韓国の「BTS」とは関係が無い。昨年の5月頃に作ったところ、知人から名前が同じだと知らされた。それで曲などを聞くうちに大ファンになり、主祭神の近くにタペストリーを飾ったり、音楽を流し参拝者と一緒に踊る動画などをアップした、という。しかし、拝観料がお守り付きで2000円、祈祷料が5000円からとなっている。結局は「BTS」を使った便乗商法だ、との批判が噴出した。ホテルオーナーの名前は守屋英利さんで、「BTS神社」の宮司も兼ねている。守屋さんは2月22日、

「この度、世間をお騒がせ致しました事を深くお詫び申し上げます。今後、写真の無断使用など細心の注意を致します」

とHPに謝罪文を掲載した。便乗商法と言われていることについては、「BTS」ファンをターゲットにしているわけではなく、あくまで自分の趣味だとし、

「代表の私がBTSグループの個人的ファンという事と事業との境界線が相交わった事も認め反省しております」

と説明した。

韓国で大問題となり動かざるを得ない

22日放送のフジテレビ「バイキングMORE」はこの問題を取り上げた。出演した西川研一弁護士(52)は、「BTS」サイドの許可も無く肖像を並べ、曲を流し拝観料を得ている行為だ。「BTS」の影響力は大く、これは肖像権侵害、著作権侵害、パブリシティー権侵害、商業権侵害にあたるとした。一ファンが「BTS」を応援しているだけではなのでは、と考える人もいるが、韓国で大問題となっていることがポイントだ。国際問題化する可能性もあり、そうなると「BTS」サイドが動かざるを得なくなる。損害賠償請求をされた場合、その額は数億円規模になるのではないか、と語った。

 

(リンク)

「BTS神社」公式HP

http://by-the-sea.jp/btsjinja/