お笑いコンビ「雨上がり決死隊」解散の発表と、「アメトーーク!特別編 雨上がり決死隊解散報告会」がABEMAなどで配信されたのは2021年8月17日。その動画の視聴者から宮迫博之さん(51)に対し、「なぜ解散に至ったのか理解していない」との批判が出た。ポイントは宮迫さんのYouTubeチャンネル開始のタイミング。蛍原徹さん(53)は、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(49)より早く芸能界に復帰したから、と説明したが、実情は宮迫さんのトンデモな裏切りだった。
宮迫「紛れもなく、僕の保身です」
まず、宮迫さんの振り込め詐欺グループでの闇営業問題が19年6月に発覚する。宮迫さんは「金銭の授受はない」との虚偽の発言をする。吉本興業の先輩や同僚が「宮迫さんの罪は軽い」と庇い奔走するなか、100万円の収入があったことが発覚する。さらに、闇営業とは別に、写真週刊誌「FRIDAY」が宮迫さんの「半グレ金塊強奪犯と『ギャラ飲み』」報道を出す。これにより吉本興業は7月19日、宮迫さんとのマネジメント契約を解消する。
宮迫さんはその翌日の20日、同じく闇営業に関わったお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(49)と2人で、緊急記者会見を開く。金銭の授受を隠していた理由は、
「紛れもなく、僕の保身です。最初は軽い気持ちだった」
と答えた。実はこの謝罪会見、問題が発覚して以降「なぜ開かないんだ?」と激しい追及を受けていた。その理由を宮迫さんがこう語り、これが大騒動に発展する。吉本のためにも直ぐに謝罪会見をしたいと申し出たが、吉本の圧力によって止められていた。その圧力は、
「ほんなら、連帯責任で全員クビにするからな。それでもいいなら記者会見をやれと。俺にはお前等全員クビにする力がある」
だったと宮迫さんは語った。これによって岡本昭彦社長(54)が19年7月22日、語り草になっている5時間半にも渡るグダグダの釈明会見が行われる。
宮迫の芸能界復帰の相方は「ヒカル」だった
宮迫さんと吉本との関係が最悪になってはいるものの、仮に契約が解消されても吉本に復帰し活動再開をするケースがあり、「雨上がり決死隊」もその例外ではなかった。宮迫さんの吉本復帰、芸能界復帰に向け明石家さんまさん(66)や、松本人志さん(57)といった大物が動いた。さんまさんは19年11月21日に都内のホテルで、宮迫さんの激励会「みんなで一緒にオフホワイトからブラックに、そして白紙に戻った男を囲む会」を開催している。そうした中で宮迫さんは蛍原さんらに何の相談もなく動き始めた。19年11月27日、YouTubeに「宮迫ですッ!」を登録する。そして20年1月29日に、YouTuberとして事実上の芸能界復帰をしたのだ。そのYouTuberデビュー時の「相方」は、蛍原さんや吉本芸人ではなく大人気YouTuberのヒカルさん(30)だった。一方の「ロンドンブーツ1号2号」の田村さんは20年1月10日、田村淳さん(47)と株式会社LONDONBOOTSを設立。吉本興業と専属エージェント契約を結び芸能活動を再開する。1月30日には、コンビ復活ライブ「family」を開催した。蛍原さんは1年半の間、宮迫さんを心配し、復帰を泣きながら待っていた。蛍原さんは21年4月、宮迫さんに「雨上がり決死隊」の解散を持ち掛ける。本当はそこで、宮迫さんから「解散はしない。俺は戻る」と言ってほしかったのではいか。
(後編に続く)
(リンク)
こうやって宮迫博之は蛍原徹と吉本芸人を裏切った!フジモン「解散はあなたのせいですよ!」宮迫「そうやで」(後編)
「宮迫博之 前科3犯・半グレ金塊強奪犯と『ギャラ飲み』現場写真」(「FRIDAY」)