「温泉むすめ」と提携している宿に対し、とんでもない脅迫文が2021年11月20日に出された。セクシーな美少女キャラを使って商売をするのは性的搾取であり、良く思っていない人は多いため、源泉に「猛毒」が流し込まれる可能性がある。それを回避したいなら、経営者は迅速に誠意のある謝罪をするべきだ、というもの。
利用客に甚大な被害出ることを考慮せよ!
脅迫文は「はてな匿名ダイアリー」に出た。「例えば、の話ですけれども」で始まる文章は、
「温泉むすめに頼っているあなた方が経営する施設の源泉に猛毒が流し込まれたとしてそのために利用客に甚大な被害が被る、といった可能性は考慮しておいででしょうか?」
と続く。そして、「もちろん私はそんな真似はしませんよ?」と疑問形で示し、「温泉むすめ」という性的搾取を利用する企画に乗った宿には良い感情をもたない人が大勢いる。「猛毒」が流されるという最悪なケースを回避するため、経営者は迅速に誠意のある謝罪をしたほうがいい、となっている。この脅迫文に「はてブ」は騒然。コメント欄には、
「すごい…本物の犯行予告だ…… ニュースに乗るぞ」
「運営、早く消してくれ。 でないと、はてな匿名ダイアリー自体も社会的な圧力で消されるぞ」
「togetterからきますた ここが犯罪者の集まる匿名サイトですか?最低ですね」
などといったものが並んでいる。
既に営業妨害、名誉棄損が多数起きている
「温泉むすめ」は環境省が後援する温泉地域活性化プロジェクト。約4年前からスタートし、美少女キャラは現在120人ほど存在している。今月15日頃から騒ぎが始まり、セクシーな美少女キャラがいる、高校生設定なのにお酒が好きなキャラ、特技がスカートめくりだ、などと批判が出て「性的搾取だ!」とフェミニストが騒ぎ、抗議を始めた。湯原温泉(岡山県真庭市)「温泉むすめ」公式Twitterは11月17日、
「協力店・個人などにいたずら電話、悪意ある口コミ、侮辱、差別など各種棄損に当てはまる事態が発生しています。実害が続くと弁護士と相談し、業務妨害並びに名誉棄損を視野に入れた法的措置を行います」
と警告した。NNJニュースが11月19日に湯原町旅館協同組合に取材したところ、
「営業妨害や名誉棄損が既に多数起きています」
と担当者は語った。
「湯原砂和」は街の特別観光大使
無言電話や、取り組みへの批判電話があり、「湯原温泉は温泉むすめを使うとんでもない場所。行ってはならない」といった書き込みがネット上に出た。
湯原温泉が「温泉むすめ」を起用したのは2年前。キャラは「湯原砂和」で特別観光大使に位置付けている。温泉だけではなく、街の観光全体のアピールが委ねられていて、「湯原砂和」は「狐巫女」バージョンなど5パターンが存在する。同キャラはガーターベルトが見える、と批判されたが、それはオリジナルの1パターンに過ぎない。また、「湯原砂和」を使ったコミュニティー作りも進めていて、これまで温泉とは無縁だったファンが、東京や九州などから集まるようになった。こうした取り組みは「温泉むすめ」プロジェクトに単純に乗っかったのではなく、街の人たちが1からオリジナルで作り上げてきたものだ。
「『温泉むすめ』が炎上した、という事についてのコメントはできませんが、『湯原砂和』に関しては我々が1からオリジナルで作り上げたもの。それに対する攻撃があったとすれば、完全なる業務妨害であり名誉棄損。許すことなどできません」
と担当者は語っていた。
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「温泉むすめ」は性搾取!と後援の観光庁に電話が殺到。しかし「フェミに屈しないで」の応援も多数
(リンク)
「はてな匿名ダイアリー」に出た脅迫文の全文
https://twitter.com/NNJ74441477/stat
us/1462015859208163335/photo/1
湯原温泉「温泉むすめ」公式Twitter
https://twitter.com/yubarasawa/status/1460947552967151620
湯原町旅館協同組合