入籍はしたが結婚式(挙式・披露宴)はしない「なし婚」がコロナ禍で60%以上を占めることが分かった。

この「なし婚」は増加していて、最大の問題は経済的理由。コロナ禍だから、というだけではないようだ。

直近1年以内の「なし婚」率は66.6%

明治安田生命が2021年11月15日に発表した「いい夫婦の日」(11月22日)にちなんだ調査によれば、2年間以内に結婚した夫婦で「なし婚」だったのは58.8%だった。また、くふうカンパニーが今年4月に行った調査では、直近1年以内に入籍をした夫婦で「なし婚」だったのは66.6%だった。このうち「コロナの影響でできなかった」のは51.7%だったが、将来的にも行う意思がない人は約4割いた。実はこの「なし婚」は増加の一途を辿っている。

「セレモニー的行為が嫌」という意見も

過去の調査を見てみると、アニヴェルセル総研が2016年に調査した「あなたは結婚式を挙げましたか?」によれば、30代の26.0%が結婚式も披露宴も「何もしていない」に対し、20代は「何もしていない」が40.9%と若い人ほど高い。どうして「なし婚」が増えているのか。「みんなのウェディング『ナシ婚』に関する調査2019」によれば、経済的事情(費用が高い。資金がない)がトップで、セレモニー的行為が嫌、おめでた婚、と続いている。ちなみに、先の明治安田生命調査によれば、新婚夫婦の結婚式費用は242万943円だった。新婚でない夫婦は244万7303円で、金額では少し下がっている。このアンケートは20~79歳の既婚男女1620人から有効回答があった。

 

(リンク)

明治安田生命「いい夫婦の日」アンケート

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20211115_01.pdf

アニヴェルセル総研「あなたは結婚式を挙げましたか?」

https://www.anniversaire.co.jp/brand/pr/soken1/report30/

「みんなのウェディング『ナシ婚』に関する調査2019」

https://newscast.jp/news/244408