ボクシング世界バンタム級4団体統一王者、井上尚弥選手(29、大橋)が1月13日に横浜市内記者会見を行い、4本のベルト返上と1階級上のスーパーバンタム級転向を発表した。Twitter、Instagramに、「待ってろスーパーバンタム級の猛者たち!!!」と投稿したところ、真っ先に手を挙げたのが元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者で20戦無敗のライース・アリーム(Raeese Aleem)選手(32、米国)。実はこの二人、対戦の可能性がかなり高いようだ。
4人の名前を言うのは控えたい
井上選手は会見で、Sバンタムで誰と戦いたいか聞かれると、
「トップ戦線で闘っている誰かとできればいいなと思っています。Sバンタムはかなりタレント揃いなので、どの選手と闘ってもおもしろいなぁとは思っています。自分の中では今パッと思いつく限りでは4人の選手がいます」
とし、大橋会長がいま交渉中のため、4人の名前を言うのは控えたいとした。そしてこの日、井上選手はSNSを更新。
「本日を持ちまして4年7ヶ月かけて集めたこのベルト4本を返上致しました。2023年はスーパーバンタム級に階級を上げて挑戦して行きます!待ってろスーパーバンタム級の猛者たち!!!」
と投稿した。この瞬間を狙っていたのかは定かではないが、元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者で20戦無敗のライース・アリーム選手が手を上げた。
「非常に実現可能な戦いです」
米ボクシング専門サイト「Boxing Scene」は同日、
「ライース・アリームは井上尚弥との対戦を望んでいる『彼に最初の黒星を渡したい』」
との記事を配信した。アリーム選手は20戦全勝(12KO)、世界ランクはWBO1位、WBC、IBFが4位。「The Beast(野獣)」の異名が付いている。同記事では、
「井上は真のチャンピオンだから、他のチャンピオンとは違ってどんな相手でも果敢に挑戦を受ける。そんな彼だから自分との対戦が決まる。勝てるのは俺だと本気で考えている」
と意気込みを語っている。アリーム選手のマネージャーでジムの最高責任者グレッグ・ハンリー(Greg Hannley)氏は、
「私たちは交渉の準備ができています。非常に実現可能な戦いです」
とインタビューに答えた。ハンリ―氏は、アリーム選手が望む試合を組めずにイライラの時を過ごしてきた。それは大物選手が尻込みをし、対戦から逃げてしまったからだ。井上選手戦が実現、やっとアリーム選手がレジェンドになれる時が来た、とハンリ―氏は語っている。アリーム選手は、
「井上選手に挑戦状を叩き付けているのは自分だけ。みんなビビって怖がっている。『モンスター』と『ビースト』のどちらが怖い存在か?自分らの無敗記録を懸けた闘いをしよう」
とアピールしている。
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(リンク)
井上尚弥選手Twitter「待ってろ猛者たち!!!」
https://twitter.com/naoyainoue_410
井上尚弥選手Instagram「本日を持ちまして返上致しました」
https://www.instagram.com/p/CnWMwq0rSKX/?hl=ja
Boxing Scene「彼に最初の黒星を渡したい」