国民的アイドルグループ「AKB48」が2020年12月31日に放送される大みそか恒例の「NHK紅白歌合戦」第71回の出場者から落選したことにネットで衝撃が走っている。そもそも「AKB」だけでなく「SKE」、「HKT」、「NMB」など「AKB48グループ」が一組も出ないのだ。

ネット上では様々な詮索が行われており、「あの事件以外に考えられない」などといった意見も出ている。

 

「SKE」も「HKT」も「NMB」もどれも選出されなかった

 

AKB48は2007年に紅白に初出場し、08年は選出されなかったものの09年から19年まで11年連続で出場していた。「AKB48グループ」には「SKE」、「HKT」、「NMB」などがあり、本家の「AKB」が出場すればこれらのグループが選出されなくとも、各グループのメンバーがサポートとして紅白の舞台に登場、ファンを楽しませていた。今年はそれも叶わなくなった。

 

なぜ紅白に落選したのか。グループの特徴と言えば「握手会」や「選抜総選挙」などのファンとの触れ合い。今年はコロナ禍の影響でそうした主力のイベントやコンサートが開けなかった。ただし、それは他の日本の芸能界のどんなアイドルでも同じだ。今年3月に1枚だけシングル「失恋、ありがとう」を発売、オリコン調べによると初週だけで116・7万枚売り上げている。ネットでは、

「ミリオンヒットがあるのに、、、」

といった恨み節も聞こえている。

NHKの加藤英明チーフプロデューサーは11月16日、

「総合的な判断としか言えません。今年の活躍、色んな指標をみたり、我々も最後まで悩んだところである。そうして42組の発表となった」

と記者団に説明した。

 

「AKB48グループ」が一組も出ず、同じ秋元康さん(62)プロデュースの「櫻坂46」「乃木坂46」「日向坂46」という「坂道グループ」が3組出ることを考えれば、「AKB48グループ」内だけに何か不都合なことがあった、と考えるのが普通だ。ネット上では「あの事件の禊ではないか」という意見がもっぱらだ。それが「NGT48」で起きた暴行事件である。

 

柏木由紀「認めてもらえるように私達は頑張ります」

 

2019年1月8日、当時メンバーだった山口真帆さん(25)の動画配信サイト「SHOWROOM」での告白だ。自宅玄関先で男2人から顔をつかまれるなどの暴行を受けたというもので、そこに「NGT」のメンバーも関わっている、などとした。これが警察沙汰、裁判沙汰の大騒動となり、「NGT」は活動休止(現在は活動を再開)、そして山口さんを始めとするメンバーの脱退などが相次いだ。「NGT」には「AKB」の柏木由紀さん(29)や元「AKB」の北原里英さん(29)も参加していた。

「AKB」事件の後遺症は今年の20年まで続き、「AKB48グループ」を運営していたAKSはAKBグループの運営から撤退、2月に社名を「ヴァーナロッサム」に変更した。現在は「SKE48」「NMB48」「STU48」が19年に運営の譲渡が終わり、「AKB48」「HKT48」「NGT48」がそれぞれ株式会社として別々に独立している。

 

19年まで「NGT」に兼任として所属していた柏木さんは16日に自身のツイッターで、紅白に落選したことについて、

「11年連続で出演させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 ファンの皆さん、歴代のメンバー、関わってくださった皆様のことを思うと胸がぎゅっと締め付けられるようなそんな気持ちもあります。ここが全てではないことはわかっているけどそれでもまた誰かに認めてもらえるように私達は頑張ります」

と綴っている。

(リンク)

AKB48公式サイト

https://org.akb48.co.jp/

NGT48オフィシャルサイト

https://ngt48.jp/