「頂き女子」というワードが2021年1月19日にトレンドワードとなっている。簡単に言うと男性からお金を「頂いた」成功者という意味だ。最高のテクニックは男性に直接会わず、自分の顔も名前も教えないで、高額のお金をゲットする、というもの。

明らかな詐欺だが、詐欺にならないよう「お金は要求しない」「結婚を仄めかさない」というルールがある。ツイッターにはゲットした札束を披露する「頂き女子」が何人もいて、プロフィールを見ると風俗嬢が多く、ホスト好きなことが分かる。

 

クリスマスプレゼントって15万プラス合計40万頂けた

 

「一撃50頂けた こんな大金初めてだから嬉しすぎる 絶対無理だと思ったのにこれで未収返せる嬉しすぎる」

「昨日初めて会ったおぢに頑張ってるから少額だけどって4万貰った 初めて頂き成功して嬉し」

「この間55万もらったおぢに25万だけでいいから欲しいって言ったらクリスマスプレゼントって15万プラスで合計40万頂けた しかもクリスマスだからって6万分くらいコスメ買ってくれた 1ヶ月の間で95万頂けたの嬉しい」

Twitterには専用のハッシュタグ「頂き女子」が存在し、こうした「頂き女子」の報告が寄せられている。ちなみにお金をくれる男性を「おぢ」と呼ぶ。

 

「頂き女子」はどんな事をする女子かというと、出会い系アプリで男性と知り合い、会話を交わす中で「恋愛感情を仄めかす」。相手が乗ってきたら自分がいかにお金に困っているかを伝える。「家賃が払えない」と言うのが効果的だそうだ。そしてお金をくれそうな男性を選んで会い、お金をゲットする。ここで「お金が欲しい」とか「結婚を仄めかすと」リアル詐欺になるため絶対してはならないそうだ。

 

頂き女子は風俗嬢が多く、ホストクラブ好き

 

最高のテクニックはアプリ上で入金まで全て済ませること。男性と会うことも、自分の本名や顔が知られることがない。

まるっきり「振り込め詐欺」だが、男性の好意的な「施し」になるという。実は、オタク界隈では「バーチャルYouTuber」(Vチューバ―)の「投げ銭」が頭に浮かぶとし、

「女は風俗、パパ活、キャバクラ、頂き、Vtuberで簡単にボロ儲け」

といった感想を述べる人もいる。

ネット上では「警察に通報しろ!」とか「国税庁に通報しましたー どうなるか見ものやな」といった書き込みが多数出ている。ここで不思議なのは、ツイッターでわざわざ「頂き女子」の成功を報告している女性が多数いることだ。行為を働いているのは誰なの分かってしまう。そうした女性のTwitterプロフィールをNNJニュースが見たところ、なぜか「風俗嬢」が多く、しかもホストクラブ好きだ。

 

「釣られて高い授業料を払い女性は実行犯になる」

 

「頂き女子」の実態とは何なのか。ネットではアップされている写真のお札を見て「これ偽札やぞ」という感想や、

「手口を共有する有料サロンとかもあるらしい 闇がクソ深い…」

また、

「俺が聞いた子はホストからやり方を伝授されてるって聞いたよ」

というのもある。成功したと呟いている女性は「やみえい」「魔法」「アフケア」といったホスト用語を使っている。そして気がかりなのは「頂き女子」成功のためのノウハウを広めている「団体」のようなものがあることだ。

「大金貰える、と困ってる女の子を釣る。有料で伝授する組織が1番儲かる。第一詐欺だし、釣られて高い授業料を払った女性は実行犯だし、リスク高いし割に合わんな」

コロナ禍でお金に困っている女性を狙い打ちにしているのでは?というのだ。「頂き女子」に引っかかった男性がいるのかは分からないが、こうしたことが本当ならば、被害に遭っているのは女性の方かもしれない、というわけだ。みなさんも「頂き女子」にはくれぐれもご注意を。

(リンク)

Twitter「#頂き女子」

https://twitter.com/search?q=%23%E9%A0%82%E3%81%8D%E5%A5%B3%E5%AD%90