TVアニメ「スーパーカブ」で主人公の小熊役を演じた声優でマルチタレントの夜道雪さん(22)が、吉野家の「生娘をシャブ漬け」パロディーをTwitterで披露したことについて釈明・謝罪することになった。
このパロディーは大好評。1万7000リツイート、11万6000もの「いいね」が付いた。それなのになぜ釈明・謝罪する必要があったのか、不思議に思っている人が多い。実は、「スーパーカブ」原作者のトネ・コーケンさんが、吉野家とのコラボを打診していたためだ。
「北海道の田舎からきた生娘、今日もキマってます」
夜道さんは2022年4月20日にTwitterで、
「北海道の田舎からきた生娘、今日もキマってます」
と投稿。吉野家と思われる店舗で白目を剥いた写真をアップした。これは4月16日に早稲田大学の社会人向けのマーケティング講座で、吉野家の元常務が若年女性向けマーケティングについて、「生娘をシャブ漬け戦略」と語り、田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を「無垢・生娘な内に牛丼中毒にする」と講義を行ったパロディーだ。常務は18日付けで解任された。夜道さんは、上京後に吉野家の戦略に見事にハマった自分である、と説明した。これが大評判で、夜道さんを真似て「キマっている」ような写真をアップする人が増える中、夜道さんは21日、誤解を招くtweetをしてしまった、とし、
「何かの擁護や批判をしたい訳ではなく自分にとって恥ずかしいニュースを面白くしたくて間違えてしまいました。ごめんなさい…」
と釈明、謝罪をした。特に目立った批判のようなものは起きていなかったにも関わらずである。どうしてなのか不思議に思う人が続出。実は、「スーパーカブ」原作者のトネ・コーケンさんに関わることがあったからだ。
「CMとかにしたいと思いませんかぁ?」
トネさんは4月20日にTwitterで、「スーパーカブ」原作に関する説明をしていた。登場人物の小熊たちは第六巻で帝国ホテルに泊まり、無料のホテルディナーより牛丼屋に行くことを選ぶ。行き先は新橋にある吉野家。
「ねぇねぇ吉野家さんいい話だと思いませんか? CMとかにしたいと思いませんかぁ?」
とプレゼンした。新橋にある吉野家は、銀座のキャバクラで送迎をやってた時によく世話になっていたのだそうだ。トネさんのこのtweetによって夜道さんに寄せられた意見は、夜道さんのパロディーはトネさんのプレゼンと吉野家への思いを阻害するものであり、また本当にCMが決まれば主人公の小熊を演じた夜道さんも関わる可能性も出てくる。それなのに今このパロディーをやるのは如何なものか、というものだった。そのため釈明として「何かの擁護や批判をしたい訳ではなく」が出てきた。夜道さんは22日夜になってもTwitterで謝り続けていて、
「以後必ず気をつけて、心機一転がんばります」
などとフォロアーとのやり取りを続けている。
夜道雪さんTwitter
https://twitter.com/yomichiyuki/status/1516453177549520897
トネ・コーケンさんTwitter