WBA世界ミドル級スーパー王者、村田諒太選手(36、帝拳)とIBF世界同級王者、ゲンナジー・ゴロフキン選手(40、カザフスタン)の2団体王座統一戦が2022年4月9日にさいたまスーパーアリーナ行われた。結果は村田選手が9回に右フックを被弾し、セコンドからタオルが投入されTKOで敗れた。

元WBA世界スーパーフェザー級、元WBA世界ライト級の王者、畑山隆則さん(46)は、試合後に村田選手がリングでインタビューを受けたことに対し、「俺だったら帰るよ」と語った。

「判定になれば、村田が勝つんじゃないの?」

畑山さんは「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」に出演し、「AmazonPrimeVideo」で生放送された試合を3人で見て「ぶっちゃけ生解説」をした。プロの場合「破れかぶれ」「一か八か」というものは存在しない。それは戦略があるからだ。しかし今回の村田選手の場合は2年間試合が無く、相手が巨大なチャンピオンのゴロフキン選手だから、そういう言葉があってもいい、とした。そして、「村田陣営は判定は考えていない」。勝っても負けてもKO。勝敗は1ラウンドに村田選手がいかに行けるかだ、とした。ゴングが鳴ると村田選手は前に圧力をかけ、弱点とされるボディーを浴びせた。ラウンドが進んでもゴロフキン選手は下がる展開でロープを背にする姿が目立った。この3人は、

「このまま判定になれば、村田が勝つんじゃないの?」

という共通の言葉を発した。それほど村田選手の圧と、ヒットするパンチが目立って多く見えた。ただし、顔を見るとゴロフキン選手はキレイで、村田選手は傷を負っていた。ダメージが蓄積しているのは村田選手ではないのか、という分析も出た。

「試合配信は外資系企業だよね?」

そして9回。序盤はゴロフキン選手が押すも、ペースが落ちているようにも見えた。村田選手が果敢に前に出ようとした時、ゴロフキン選手の右フックを被弾。よろめいたときに村田選手のセコンドからタオルが投入された。これに対し3人共に「配信画面では分からないほど村田選手は限界に来ていたのではないか?」という感想を述べた。試合後、ゴロフキン選手へのインタビューだけでなく、村田選手にもマイクが回って来た。畑山さんは、

「敗者にインタビューって辛くないですか?」

と述べた。そして、

「(試合を配信しているのは)外資系企業だよね。日本人的発想じゃない。俺だったら帰るよ。俺は子供だから無理だね。現役の時としては」

と語った。

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(リンク)

「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」(2022年4月9日配信)

https://www.youtube.com/watch?v=

jpUgbm8_u6U&t=620s