環境活動家のグレタ・トゥーンベリさん(スウェーデン、17歳)が2020年11月5日にツイッターで、米大統領選挙開票中のトランプ大統領(74)に対し、「落ち着けドナルド!」と発言したことが日本国内で物議を醸している。
他国の大統領を呼び捨てでバカにした、というものだが、これを巡って様々な憶測が拡散、「完全にレッドチーム代表w」「利用されて可哀相」など根拠の乏しい情報が多く出た。
メディアは「バカにした」「仕返しをした」などと煽った
グレタさんがトランプ大統領の呟き「STOP THE COUNT 」(不正のある投票集計を止めろ)に反応し、ツイートしたのが、
「So ridiculous. Donald must work on his Anger Management problem, then go to a good old fashioned movie with a friend! Chill Donald, Chill!」
だった。
実は19年12月12日、ニュース誌「TIME」の「良くも悪くもその年の出来事に最も影響を与えた」2019年のパーソンオブザイヤーにグレタさんが選ばれた際に、トランプ大統領がグレタさんにツイートした、
「So ridiculous. Greta must work on her Anger Management problem, then go to a good old fashioned movie with a friend! Chill Greta, Chill!」
と文章が全く同じで、「Greta」と「Donald」を入れ替えただけだ。
簡単に訳すと「本当にばかげている。怒りの管理をしてから、友人と懐かしの映画でも見に行くべき!落ち着け、落ち着け!」となる。
トランプ大統領がなぜこんなツイートをしたのかは分からないが、他国の少女の事を覚えていて、「TIME」誌を見て思い出したとしたら、少女にとってはある意味名誉なことでもある。グレタさんはその後、ツイッターアカウントのプロフィール欄を「怒りの管理に取り組むティーンエージャー。今は落ち着き、友達と懐かしの映画を見ている」と変更している。
グレタさんがトランプ大統領のツイートをどういう気持ちで受け取ったのか。メディアはこぞってトランプ大統領が「バカにした」「仕返しをした」などと煽った。
グレタはこんな利用のされ方いつまでやらされるんだ?
今回のグレタさんのツイートについて日本のメディアは、「活動家VS大統領」「少女VS老人」の構図で報じた。NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」(11月6日配信)によれば、グレタさんはトランプ大統領の対立候補バイデン氏を支持しており、地球温暖化対策に消極的なトランプ大統領とは、
「ツイッター上でたびたび皮肉の応酬となっています」
と報じた。
こうしたことを受けネット上では、グレタさんに対する根拠の乏しい情報が数多く出ることになり、グレタさんがまるでオモチャ扱いされている。
「バイデンが当選するとヤバいってことか、、、」
「完全にレッドチーム代表になったな」
「あれだけ環境環境連呼してて、なぜPCやスマホ使ってTwitterやったり電気を使ってるんですかね…」
「グレタちゃん可哀想 こんな利用のされ方いつまでやらされるんだろう」
などが掲示板に書き込まれている。
ほんこんもツイッターで「目上の方にそんな物言いは?」
特に、グレタさんの他国の大統領に対する接し方に問題があると思っている人が多く、
「お前が落ち着けよクソガキ!知ったふうな口を利くな」
「グレタはいつでも上から目線だなあ。実人生の経験がない人に顕著に見られる特徴です」
「グレタの親は子育て失敗したな。礼儀ぐらい教えとけよ」
といった感想が出ている。
このグレタさんの「口の利き方」論争は芸能界にも波及。お笑い芸人のほんこんさん(57)が6日、
「トランプ大統領は落ち着いてると思うがそれより目上の方にそんな物言いは?」
と指摘した。これが7日に大論争となり、「ヤフーニュース」で複数の関連記事がアクセスランキングでトップ10に入る事態となった。掲示板「2ちゃんねる」でおなじみのひろゆきさん(43)、お笑い芸人のラサール石井さん(65)、感染症専門医の岩田健太郎神戸大教授(49)などが、
「年長の男性が年下の女性に失礼な物言いをする『習慣』は日本にはありますね」
などと持論を展開している。
(リンク)
ほんこん公式Twitter
https://twitter.com/hong2010kong/status/1375578123345911811
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