松野博一官房長官(59)が2021年12月15日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染防止策として配布した布マスク、通称「アベノマスク」を希望する自治体に配布する考えを示した。ネット民の多くは「いらない」との意見で、昨年Yahoo!ニュースが調査した結果では、「使っている」人は僅か3.2%だった。どう処分すればいいのか。
約8130万枚の在庫で保管費が6億円
「アベノマスク」は安倍晋三政権が約2億8700万枚を調達し、介護施設や世帯向けに配布したが、今年10月末時点で約8130万枚の在庫を抱え、昨年8月から今年3月にかけての保管費は約6億円になるという。買い占めなどによって市場からマスクが消え、その対策としての配布だった。しかし、サイズが小さい、デザインが悪い、汚そう、など評判が良くなかった。「汚そう」というのはカビや汚れが見つかったこともあるが、各家庭への配布の際、封筒などに入れずセロファン(ビニール)包みのままポストに入れたため不信感を持たれた。また、アパートなどの空き部屋にも配布したことで、雨風に晒されたマスクを見て不快感を覚える人もいた。一方で、マスク配布をきっかけに買い占めが止まった、とし、これが「アベノマスク」の最大の功績と考えている人もいる。
国会議員のボーナスはマスクの現物給付で
Yahoo!ニュースが昨年の7月29日〜8月8日に調査した「政府が配布した布マスク、使っている?」には22万人近くが回答し、「使わないまま置いてある」が87.4%、「譲渡(寄付)した」が7.2%で、「使っている」は3.2%だった。使わない理由は先のとおりだが、手作りのマスクが流行したということもある。今回の約8130万枚の在庫の配布、ネットを検索すると当然のことながら「いらない」が圧倒的だ。「安倍元首相に買い取ってもらえ!!」、という意見まである。ネットでは、
「うちに未だにおいてあるアベノマスクも回収して欲しいぐらいですよ…」
「処分が一番安いね。いいじゃん、誰も必要としてないんだから。無理にほしいところ募って配送で金がかかるよりよっぽどマシ」
「国会議員のボーナスは、現金じゃなくてマスクの現物給付でいいんじゃないの」
などといったことが掲示板に書き込まれている。
(リンク)
Yahoo!ニュース「政府が配布した布マスク、使っている?」