自民党の高市早苗政調会長(60)が、先の総裁選で岸田文雄首相(64)に次ぐ114票の国会議員票を獲得したのは安倍晋三元首相の全面的なバックアップがあったから、ということは知られているが、実は安倍元首相、高市氏が応援を頼みに行ったときに「あなたを支持するわけにはいかない」と断ったのだそうだ。
菅元首相との関係「隙間風が吹く隙間はない」
安倍元首相は2021年12月3日配信の「言論テレビ」に出演し、ジャーナリストの櫻井よしこさん(76)のインタビューを受けた。桜井さんが、安倍元首相と菅義偉前首相(73)との関係に「すきま風」が吹いているというのは本当か、と聞くと、安倍元首相は「隙間風が吹く隙間はない」と全面否定した。昨日も一緒に食事をしたのだという。菅前首相は第一次安倍政権発足の中心となって動き、第二次安倍政権では「もう一回やってもらいたい」と背中を押した。官房長官を務め、人生の全てを捧げる仕事ぶりだった。人間として、政治家として、絆は相当強く、本当に感謝しているとし、こんなことを語り出した。
「総裁選に出たいと言って来たんですよ」
菅前首相は首相としても、コロナ感染を抑え込むなど多くの功績を残している。そのため、あくまでも菅前首相の再選を支持する、と明確に表明していた。
「高市さんが(総裁選に)出たいと言って、私のところに来たんですよ。私は菅さんを支持する立場だから、残念ながらあなたを支持するわけには行かない、ということでお断りさせて頂きました」
高市政調会長は2021年9月2日の「虎ノ門ニュース」に出演し、今年2月から安倍元首相との二人だけの勉強会を重ね、政策を作り上げてきた、と語った。その時に安倍元首相の再度の総裁選出馬を請うたが断られた。だから自分が出馬することを決めたとした。仮に菅前首相が再選に挑んだとしたら、高市政調会長の議員票はどうなっていたのだろうか。
(リンク)
「言論テレビ」(2021年12月3日放送)