ウクライナに侵攻したロシアに対し、米国をはじめとする西側諸国がロシアに全方位的な制裁を発動させている。制裁を発表したのは32カ国以上とされ、国際社会でのロシアの孤立化が進む中、ロシアが思いっきり擦り寄っている国がある。中国だ。
「友人？もちろんいます」
ロシアの政府系メディア「RIAノーボスチ」(РИА Новости)は2022年2月28日、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官(46)の談話を報じた。ロシアがウクライナに侵攻したことは世界から多くの批判を浴び、制裁が行われている。「今のロシアに友人はいるのか？」と尋ねられたザハロワ報道官は、
「もちろんいます。世界の大国の反応を見てください。大国のふりではなく、本物の大国です。特に中国です」
と語った、と書いている。
そいつは平気で裏切るぞ
2月25日に国連はロシア軍の即時撤退を求める決議の採決を行い、常任理事国のロシアが反対したため否決された。15カ国中11カ国が賛成で、中国、インド、アラブ首長国連邦(UAE)の3カ国が棄権した。「RIAノーボスチ」は26日、「中国はロシアの安全保障上の懸念を正当だとしている」との記事を配信した。中国の張潤国連常駐大使の言葉として、ロシアの侵攻は長期間にわたる数々の要因が組み合わさったもの。国の安全は他の国の安全を損なうことで担保されるものではない。背景にはNATOの拡大がある。
「ロシアの合理的な安全保障の願望に注意を払い、適切に満足させなければならない」
と張潤大使は述べた、と書いている。とにもかくにもロシアにとって中国は友人であり、理解者であり支援者だ、と言いたいことのようだが、日本では首を傾げる人が多い。掲示板には、
「名指しでご指名ｗ」
「中国『え？』」
「中国だけかよwwwしかも、そいつは平気で裏切るぞ お前も平気で裏切るから、よく分かってるよなwww」
「兄弟と言ってるウクライナに攻め込むやつに友達って言われても」
「じゃあ中国も制裁の対象にしないと」
などといった書き込みが出ている。
(リンク)
「RIAノーボスチ」(ザハロワ報道官は世界のロシアの友達について話しました)