ウクライナのボクシングの英雄で日本でもファンが多い、ワシル・ロマチェンコ選手(34)が、日本時間で2022年2月28日、母国防衛のため、ウクライナ軍に入隊したと自身のFacebookで報告した。
昨年は中谷正義選手に9回TKO勝ち
ロマチェンコ選手は08年北京のフェザー級、12年ロンドンのライト級で連続金メダルを獲得。プロに転向し18年に世界最速の3階級を制覇。19年9月にはWBAスーパーとWBO、WBC世界ライト級王者となった。20年に全ての世界王座から陥落するも、昨年6月には元東洋太平洋ライト級王者中谷正義選手と戦い9回TKO勝ちの再起戦を飾った。
武装するドニストロフスキ市長との写真
ロマチェンコ選手はロシア軍の侵攻から家族を守るために一時はギリシャに避難していたが、単身で母国に戻り、領土防衛軍に入った。Facebookにアップされた写真は、
「ビルホロド・ドニストロフスキー領土防衛隊が結成され、武装している」
との説明がある。故郷のビルホロド・ドニストロフスキーで、市長のビタリ・グラジダン氏らと一緒に撮影した。海外の報道では、
「私たちはロシアの侵攻から自分達を守る為、団結しなければならない。ウクライナで、欧州で、世界でこのようなことが起きてはいけないからだ」
との入隊理由を語ったとしている。
(リンク)
ワシル・ロマチェンコ選手のFacebook