ジャニーズのアイドルグループ「嵐」の松本潤さん(37)が、韓国のアイドルグループ「BTS」などについて「『BTS』は『嵐』のパクリ」「韓国のアイドルグループはジャニーズがルーツ」、などと海外メディアで語ったとニュースになり、韓国内で怒りが爆発、松本さんへのバッシングと「嵐は解散しろ!」といった騒動が起こっている。
実際に松本さんはそのようなことを語ったのだろうか。実際に記事を読むと、、、
ジャニーズとK-POPを対立軸にした
韓国内で騒動になっているのはアメリカの著名なエンターテインメント雑誌「VARIETY」のWEB版。2020年11月2日の配信には「嵐」の素晴らしさと、ジャニー喜多川さん(享年87歳)の偉大な功績についての記事を掲載した。インタビューを受けたのは松本さんの装丁だ。
「嵐」については、1999年のデビュー以来400曲をリリースし、4100万枚以上のレコードを販売するなど故ジャニーさんが生んだ最も成功したグループの一つ、60年代からジャニーズは日本を席巻してきた、と説明した。
ところが、である。記事の書き方は韓国のK-POPと「BTS」を、「嵐」そしてジャニーズの対立軸に据えて、この2つを比較している。例えば、
「嵐の『5×20 All the BEST!! CLIPS 1999-2019』は昨年世界で最も売れたアルバムであり、BTSの『魂の地図: ペルソナ』を330万枚上回っています」
「BTSやBlackpinkのような輸出志向のスーパーグループを生み出した韓国のポップス業界とは異なり、歴史的に日本は地元の市場に専念してきた」
などと書いた。
ジャニーさんの遺産は他国でも根付いている
そこで松本さんのコメントが入る、それは、
「ジャニーさんはアジアのポップカルチャー全体に消えない痕跡を残しました。それがアジアのポップ世代の台頭です」
そして、「K-POPは世界的に爆発していますが、、、」の問いに、
「ジャニーさんが数十年前に基礎を築いたものが国境を越え始めているという誇りを感じます。ジャニーさんの遺産は健在でまだ続いています。それは他国の文化に根付いているのを見ることができます」
という松本さんのコメントを挟んだ。
これはジャニーズファンにはお馴染みの「定型文」のようなもので、松本さんだけでなくジャニーズ関係者がジャニーさんを称える時に使う言葉であり、「BTS」やK-POPを狙い撃ちにしたものではない。
しかしこれが韓国では「BTSは嵐のパクリ」「K-POPはJ-POPがルーツ」として受け止められ、松本さんへのバッシングと「嵐は解散しろ!」といった騒動になった。
「いいぞ~~!!カッキ~~♪」
この記事が掲載されているコメント欄には、
「KPOPと日本の老人に童謡を歌うだけという日本のアプローチを比較するのは失礼です。品質の点ではまったく似ていません」
「ボーイバンドはアメリカとイギリスで設立され、BTSはアメリカのヒップホップカルチャーに触発されました。KPOPのルーツがJpopと言うのはばかげています」
「この男は目を覚ます必要があります。なぜ彼はアジア全体が日本人の影響を受けていると思うのですか?JPOPは韓国では決して人気がありません」
「JpopとKpopの基本は異なります。HOT、BTSなど彼らは、年配の世代に対する抵抗感と、10代の若者の抑圧された状況に対する怒りから始まりました」
「日本人、特に松本潤は、韓国人の成功をうらやましく思い、日本人がkpopの功績を上から目線で認めているように、すべて、常に嘘を語っています。日本人の恥」
などといったことが書き込まれている。一方で、この記事は歪められて韓国に伝わったと説明している人もいる。
「嘘を広める悪意のある韓国のサイトによって引き起こされた憎悪キャンペーンがありました。残念ながら、韓国のネチズンは騙されやすく、実際にソース記事を読むのではなく、これらの卑劣なサイトを信じています」
日本ではどうかと言えば、
「いいぞ~~!! 松本~~~!! カッキ~~♪」
「全く問題ありません」
「BTSにしろ、TWICEにしろ、形態は、ジャニーズやAKBが『ルーツ』にあるのは間違いないところ。違いは、プロモーションの違いなのだろう」
「『あぁーなるほど!』ドイツが開発し、アメリカが広め、日本が進化させて、中国がパクリ、韓国が起源だと言う」
などといったことが掲示板に書かれている。
(リンク)
ジャニーズ事務所公式HP
YouTube「ARASHIチャンネル」