総合スーパー大手のイトーヨーカ堂が2021年2月21に群馬県伊勢崎市の「イトーヨーカドー伊勢崎店」を閉店した。これで群馬県のイトーヨーカドーはゼロになった。閉店理由についてセブン&アイ・ホールディングスは「品ぞろえが地域のニーズに対応できなくなったため」と答えた。ネットでは、イトーヨーカ堂のような大企業でも「ニーズに対応できない」群馬県は、どれだけニーズが特殊なのか、と話題になっている。
「毎日山賊が襲ってくる 用心棒代も大変」?
最初に注目されたのは産経新聞が21日に電子版で報道した「イトーヨーカドーが群馬県から撤退 伊勢崎店が21日閉店」という記事だった。かつては群馬県内に藤岡店(藤岡市)や前橋店(前橋市)も展開していた。そして今度は26年間伊勢崎市で営業してきた最後の店舗が閉店する。つまり「群馬県からの撤退」であり、その理由について広報は、
「品ぞろえが地域のニーズに対応できなくなったため」
と答えた、というもの。ネットでは、群馬県はどれだけニーズが特殊なのか、と話題になり、
「物々交換の土地柄だから仕方ないね」
「毎日のように山賊が襲ってくる 用心棒代を払うのも大変」
「グンマーは服着ないからな」
などということも掲示板に書き込まれた。
いったい群馬県のニーズに対応できない、というのはどういうことなのか。
群馬県が特殊なのではなく同社の「決まり文句」
NNJニュースが22日夕にセブン&アイ・ホールディングスに話を聞いたところ、記事にあるコメントは内容を端折っているため読者に正しく伝わらなかったのだろう、と同社広報は話した。産経新聞の記者に話したのは、
「26年という長い間営業させていただきました。そのあいだお客様の志向、品揃えなどマーケットニーズが移り変わる中で、それに私共が段々と対応できなくなっていた、というのが閉店の理由です」
というような内容だったそうだ。そのため「群馬県が特殊」ということではなく、そもそも、どんな県でも閉店するときはこう語るのが同社の「決まり文句」のようなものなのだという。
ちなみに、この記事によって一部で「グンマー叩き」のような、先の「グンマーは服着ないからな」といったコメントが出ていたが、これに対する反論として、
「群馬は人が思う以上に発展している。埼玉や千葉などは眼中にない。我が群馬県を、一度訪問されては如何ですか?」
というものもあった。
(リンク)
「イトーヨーカドー/伊勢崎店」公式HP*現在閉店
https://www.shufoo.net/pntweb/shopDetail/246/
セブン&アイ・ホールディングス公式HP