「鬼滅貧乏」なる言葉が2020年10月29日にトレンドワードとして急上昇した。大人気アニメ「鬼滅の刃」のグッズを大量に買ってしまい「貧乏」になってしまうことなのだという。しかしこの言葉をせせら笑う動きが出た。好きなアニメのグッズを買い集めるのは珍しいことではなく、それでお金が無くなるのは「オタクにとっては日常」。「鬼滅の刃」人気に便乗して陳腐な言葉をメディアが作っている、というのだ。
「うちらママ友の中で鬼滅貧乏が流行ってます」
この言葉を紹介したのは10月29日放送のTBS系情報番組「グッとラック!」。ギャルママタレントの日菜あこさん(36)が登場し、
「うちらママ友の中で鬼滅貧乏が流行ってます」
と宣言した。番組では7歳と9歳の娘がいる別の一家の事情を紹介。階段から子供部屋まで「鬼滅」グッズで溢れていて、子供たちも「鬼滅」キャラのコスプレをしている。アニメに嵌ったのは5月の新型コロナによるステイホーム中で、父親は、
「コロナでお出かけができずに、せめて子供達には好きなグッズを買ってあげたいと思った」
と理由を語った。スーパーやコンビニなどで「鬼滅」とコラボをしているお菓子を箱買いし、5000円使う様子も放送された。一回に使った最高額は「アニメイト」で買い物をした5万円。これまで使った総額は30万円以上になるという。ほかにも「鬼滅」グッズを置くためにマンションを借り、使った総額は100万円という人も紹介された。
この放送で「鬼滅貧乏」という言葉がトレンドワードとして急上昇したわけだが、この言葉に首を傾げる人が多く出ることになった。
生活費削ってグッズ買うのは私的には当たり前!
それはオタクやオタクの事情を知っている人たちだ。
「は?鬼滅の刃グッズを買いすぎて鬼滅貧乏になる人が増えてるとかなんだよアホ話?!鬼滅の刃便乗キーワードで視聴率上げようとする糞戦略、くっそどうでもいい」
といった、人気に便乗して陳腐な言葉をメディアが作っているというせせら笑いも起きた。
掲示板やツイッターには、
「グッズを買いすぎて貧乏って… オタクならふつうでは?!」
「ヲタク(私は)になれば、基本グッズに金かけるから一日に3万はマシな方かなって思っちゃうw 生活費削ってグッズ買うのは私的には当たり前かなって感じかなw」
「鬼滅貧乏は草 鬼滅じゃなくてもオタクは常に貧乏なのだが」
といった意見が出た。また、
「飽きた時、地獄やな」
「ブームが終わった後も応援してたらおまえは『本物』だぞ」
といった感想も漏れている。
(リンク)
「鬼滅の刃」公式ポータルサイト