美容外科「高須クリニック」名古屋院の高須幹弥院長(46)が、2021年6月6日明朝に自身のYouTubeチャンネルを更新し謝罪した。
高須院長は昨年の20年2月12日に「新型コロナウイルスは中国の生物化学兵器という噂は本当ですか?」の動画をアップ。「99.9%あり得ない」と語った。しかし、ここに来て生物化学兵器説が有力となり、高須院長のYouTube公式チャンネルに「間違ったなら謝罪しろ!」といった投稿が相次ぎ「炎上」したためだ。
「失礼なことを言って申し訳ないと反省しています」
高須院長のYouTubeチャンネルには6月5日、
「幹弥先生、間違ってましたね。武漢ウィルスは人工的だと決定です!!!!無知とかインテレジェンスが低いとか…言い過ぎだと思います」
「謝罪で済む話ではないですが訂正はしておいた方がよさそうですね」
「やはり生物兵器説を主張する人は無知・無学というレッテル張りのところは聞いていて非常に不快に感じます」
などといった苦情が来て「炎上」した。
実は、高須院長が「炎上」した大きな理由は「生物化学兵器の可能性は99.9%あり得ない」と解説したことではない。そもそも生物化学兵器だと現在も決定はしていない。高須院長は生物化学兵器というのは陰謀論で、それを信じている人たちは、
「無知で無学な人が信じている。インテリジェンスが低い人たちだ」
と切り捨てたため、侮辱された、との反発だ。
6月6日の番組で高須院長は、昨年2月12日に配信した動画の「音声」を全編流して検証した。そして、
「けっこう僕、侮蔑する発言をしていたんですね。今思えば言い過ぎました。失礼なことを言って申し訳ないと反省しています」
と謝罪した。しかし、
「僕は今でも一年前に言ったことは正しいと信じています」
と語った。
コロナは野生動物から出てきて海鮮市場を通して広がった
一年前に言ったのは、新型コロナウイルスは人為的に作られたものでも、生物化学兵器でもない、ということ。根拠は科学誌「ネイチャー」に掲載された論文が、多くの学者から支持されていること。当時「生物化学兵器だ」とするインドの学者の論文が取り下げられたこと。そして、
「(新型コロナウイルスは)比較的弱毒性なうえで広範囲に広がっている。化学兵器ならば強毒性で限定的に殺傷能力を発揮するものとなる」
という理由からだ。高須院長はこんな反省もしていた。新型コロナウイルスは野生動物から出てきて海鮮市場を通して広がったと考えているが、
「武漢の研究所から流出したものではない、とは、僕は言ってないんですね。『流出した可能性は否定できない』と言った方がよかった。『絶対ない』とは言い切れませんからね」
(リンク)
高須幹弥YouTubeチャンネル
「新型コロナは人工?生物兵器?」(2021年6月6日)
https://www.youtube.com/watch?v=F-50FDWLxDM
「新型コロナウィルスは中国の生物化学兵器という噂は本当ですか?」(2020年2月12日)