「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公、碇シンジ役などで知られる声優の緒方恵美さん(56)が「大勝利した!」とネットで話題になっている。
緒方さんは今年8月、商業施設「中野ブロードウェイ」内にあるアダルトDVD販売店「まんだらけ禁書房」に関するtweetをきっかけにTwitterが連続「炎上」した。その店が風営法違反で書類送検された、とのニュースが出たからだ。緒方さんはTwitterにそのニュースのリンクを張った。
店にネットリンチを仕向けようとしている
緒方さんのTwitter連続「炎上」は8月28日から始まった。
「友人のお店です。皆様はどう思われますか」
と呟き、友人の店のTwitterにリンクを張った。友人の店は7年間、10代、20代の女性を対象としたファンシーショップを運営し、その目の前にアダルトDVD販売店「まんだらけ禁書房」がオープンした。「まんだらけ」は「中野ブロードウェイ」に複数の店舗を展開しているのに、わざわざ女の子向けショップが並ぶ一角に開店させる必要があったのか、というもの。これでまず一度、緒方さんのTwitterが「炎上」する。緒方さんは自身の人気を利用し、「まんだらけ禁書房」のネットリンチをファンに呼び掛け、退店に追い込もうとしている、との批判だ。
「法的処置したいのはまんだらけの方」?
次に、批判コメントをした人をブロックしたため「炎上」した。「皆様はどう思われますか」と意見を求めたくせに、都合の悪いものを受け付けないのは卑怯だという理由からだ。3度目の「炎上」は9月1日。ブロックした理由について述べたもので、自分は基本的に滅多なことではブロックはしない。目に余るリプライがあったからだ、とし、
「更なる何かがあった時は『法的処置を厭いません』。ご承知おき下さい」
と呟いたため、
「自分の事棚に上げて法的措置云々言い出すとか、もう脅迫じみてる」
「法的処置したいのはまんだらけの方だろ…w」
など、3連続「炎上」した。この時点では緒方さん批判が圧倒的。逆に「まんだらけ禁書房」の擁護が始まった。出店規約に基づいて合法的に出店しているはずであり、そもそも「中野ブロードウェイ」はアダルト関連ショップが多く存在する。ファンシーショップのほうが異端だ、というものだ。ところがである。
「掌返して態度を変える 節操も恥も無い」
警視庁保安課は10月22日、「まんだらけ」(東京都中野区、辻中雄二郎社長)と「まんだらけ禁書房」の店舗責任者の男(60)を、風営法違反容疑で書類送検した、と発表した。「中野ブロードウェイ」は200メートル以内に病院があり、アダルトDVD販売の営業禁止区域である、という理由だ。ネットではこの日、緒方さんがTwitterで今回の事件を報じる毎日新聞の記事にリンクを張った、ということが話題になった。緒方さんが「大勝利」し、緒方さんを批判した人たちの「完敗」、という図式が作られた。ネットでは、
「緒方さん叩いてたやつら見てる~~~?w」
「これじゃ必死になって緒方を叩いてた表現の自由戦士がバカみたいじゃん」
「オタクの悲鳴が気持ちいい 緒方さんきこえますか?フェミから貴方への鎮魂歌です」
というものや、
「緒方がしてたのは(自分達が)気にくわないからSNSとか使って店閉店に追い込んだろ! だから今回のとは話が別なんだが」
「そもそも緒方もオタクもどっちも病院の話なんて一言もしてなかったので…関係ないところで決着着いただけや」
「ついこないだまで緒方恵美とファンシーショップを責めてたくせに まんだらけが逮捕された途端、掌返して態度を変える お前らには節操も恥も無いんだな」
といった書き込みが掲示板に出ている。
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(リンク)
緒方恵美公式Twitter
https://twitter.com/mainichi/status/1451377584277581834
毎日新聞「まんだらけを書類送検 中野区の禁止区域でアダルトDVD販売容疑」