格闘技大会「THE MATCH」(2022年6月19日)で那須川天心選手(23)に敗れた武尊選手(30)。現在、タイに渡り練習を開始している。元K-1世界王者の魔裟斗さん(43)が、自身のYouTubeチャンネル(2022年7月23日配信)で明かした。復帰戦は天心選手の永遠のライバルと言われたONE Championship(ワン・チャンピオンシップ)、フライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン選手(24=タイ)がいいと推薦した。
「休養するって言っていたのに、、、」
「武尊、タイで練習してたでしょ、あれ」
と魔裟斗さんが語ると、中村拓己K-1プロデューサー(40)が、
「休養するって言っていたのに、やってんじゃん(と思った)」
と返した。魔裟斗さんは、
「しかもケガしていたわけじゃないですか。拳ケガしたり、足ケガしたりとか」
中村プロデューサーは、
「動けるのかな?と思って。動いてないとダメな人なんだろうなと思いました」
とした。休養宣言した武尊選手は文字通り休養期間中。試合後7~10日くらい日本にいて雑用を済ませた後に、タイに渡って練習を開始したのだという。
ロッタン選手もInstagramで対戦を熱望
中村プロデューサーは武尊選手について、今後暫くK-1では試合をしないと思う、とした。しかし、気持ちをリセットし、海外に行き練習をしているうちに気持ちも体も戻ってくる。
「『試合をしたい』という気持ちになって来ると思うんで、その時に僕らが戦う場所を提供するのが一番いいんじゃないかと思いますね」
と語った。しかし、天心選手に匹敵する、戦う相手はいるのか、という話しになると、魔裟斗さんは、
「俺からするとロッタンしかいないね。面白いな、盛り上がるなって思うんだよね」
と推薦した。実はロッタン選手、6月30日に自身のInstagramに、
「私たちが戦えば激闘になるのは間違いない。私はいつでも武尊と戦う準備はできている」
と、復帰後の対戦を熱望している。
「ONE」に戦いの舞台を移す?
ロッタン選手と天心選手は「宿命のライバル」と言われていた。両者は18年6月、延長戦を含む6ラウンドの死闘をRISE世界フェザー級王座をかけ展開。天心選手の判定勝利も、これまで一番苦戦した試合となった。再戦を望んだが実現せず、天心選手はボクシングに転向した。
魔裟斗選手の推薦に、中村プロデューサーは少し困ったような表情を浮かべた。というのも、ロッタン選手は天心選手と同じ団体「RISE」と契約。武尊選手と戦うには次回の「THE MATCH」を待つことになる。そしてもう一つ、考えられることがある。武尊選手は「ONE」に戦いの舞台を移すのでは、との噂が流れているからだ。仮にそうなれば、「ONE」で両者が戦う、という可能性も出て来る。
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(リンク)
魔裟斗チャンネル「K-1中村プロデューサーにズバリ聞く」
https://www.youtube.com/watch?v=Rc0mQPxPCY8
ロッタン・ジットムアンノンInstagram「武尊選手と戦う準備はできている」