格闘技イベント「RIZIN」を運営するドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行社長(58)が、2018年12月31日に行われたボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー選手(44)と、キックボクサーの那須川天心選手(23)の対戦実現の経緯について語った。榊原社長が対戦を打診したのは天心選手に対してで、メイウェザー選手は知らなかった。天心選手がOKを出さなければメイウェザー選手の日本での試合は無かったのだという。

契約した後に天心を口説いたわけではない

榊原社長が出演したのは、2022年2月9日配信のYouTube「那須川天心チャンネル」で、メイウェザー戦を振り返った。天心選手は2018年、総合格闘家の堀口恭司選手(31)との対戦を9月、もしくは大晦日に行うと「RIZIN」から伝えられていた。対戦が9月になったため、出場が決まっている大晦日は誰と対戦するのだろうと思っていた。そして伝えられたのがメイウェザー選手の名前だった。ただし、この時点ではメイウェザー選手の来日、試合は何も決まっていなかった。

「メイウェザーの契約を取って天心を口説いたわけではないんですよ。天心ファーストなんですよ。天心が受けられるなら、メイウェザーが興味を持つ日本で試合ができる。天心でなければ、僕は、メイウェザーは料理できないと思っていた」

と榊原社長は語った。

「すぐやります!って言いましたから」

榊原社長はメイウェザー選手が日本で試合がしたい、という話を聞き付けていた。自分が「RIZIN」でマッチメイクをするなら対戦相手は天心選手しかいないと考えた。しかし、体重差があり競技も異なるためルールがどうなるのかも分からない。そもそも天心選手はメイウェザー選手に興味はない。

「天心が受けなかったらメイウェザーは日本で試合をすることはなかった」

と榊原社長が語ると、天心選手は、

「今知ったーw、もう、おれ、すぐやります!って言いましたから」

と驚いた。天心選手はとにかく人を楽しませたい、驚かせたい、自分を知って欲しいという「山っ気」があるのだそうだ。榊原社長はメイウェザー戦を天心選手に持ち掛けた時、受けるかどうか半信半疑どころか「たぶん無理だろうな」と思っていた。ところが天心選手は快諾し、天心選手のサポートチームは試合を実現させるため強靭の構えでサポートした。そして榊原社長はメイウェザーサイドとの交渉に入り契約をまとめる。榊原社長は、

「いろんな奇跡が重なってあの試合は実現できたんです」

とした。

 

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(リンク)

YouTube「那須川天心チャンネル」(RIZIN社長榊原さんと対談してきた)

https://www.youtube.com/watch?v=MuD2v7keJpA