北京五輪フィギュアスケート男子フリーが2022年2月10日に行われ、羽生結弦選手(27)の五輪3連覇と、世界初の大技・クワッドアクセル(4回転半=4A)挑戦に注目が集まった。そうしたなか、NHKは羽生選手の生中継で、目を疑うようなテロップを流した。「転倒防止」の呼びかけと、羽生選手がジャンプからの転倒後に、「転ぶときはお尻から」。

関東の大雪、羽生選手登場は午後1時過ぎ

この日の関東地方は雪模様で、大雪警報が出る可能性があった。NHKは男子フリーの生中継で「関東で大雪のおそれ」と、気象庁そして交通情報などをL字画面で流した。羽生選手が登場したのが午後1時過ぎ。「雪の注意点」や「転倒防止」などが画面に出ていた。

ファン達が息を呑んで羽生選手を見守る中、こうしたテロップが流れていた。「路面の状況を確認して慎重に歩く」「歩幅を小さくする」「底に溝のある滑りにくい靴や滑り止めの付いた靴を履く」「靴の裏全体を地面につけて歩く」。

「演技中だけ最初から消せばいいのに」

羽生選手の演技が始まり最初のジャンプ・クワッドアクセルに挑戦。着地に失敗し尻もちをついたその後、テロップ「転ぶときはお尻から」が出た。羽生選手はその後の4回転ジャンプも失敗、お尻から落ちた。演技の実況をしていた掲示板では、

「ちょ、NHK雪の注意点 転ぶ時はお尻から 4アク転倒直後に出すのやめれ」

「関東だけかな?転ぶときはお尻からってテロップが」

「うちも途中までテロップ出てた 日本人の演技中だけ最初から消せばいいのにと思った」

「L字がシュールだったわ」

などといったことが書き込まれた。

ショートプログラム8位だった羽生選手は最初の2度のジャンプで失敗も持ち直し、フリーで3位となり、結果的に4位まで順位を上げた。金メダルは米ネイサン・チェン選手(22)、銀、銅は鍵山優真選手(18)、宇野昌磨選手(24)と日本勢が獲得した。羽生選手はクワッドアクセルを失敗したものの、ジャンプ自体は国際スケート連盟(ISU)からクワッドアクセルとして世界で初めて認定された。

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