「10人ニキ」こと鈴木大輔さん(23)が、来年2月に開催予定の「BreakingDown7」をもって引退することを示唆した。理由は、大会と出場選手のレベルが上がってきたこと。「エンタメ枠で素人の自分が出場できる場所では無くなる」からだという。「格闘家に失礼だと思う」とも。それでも「最後は勝って花道を飾りたい」。次回大会に向け本気になってジム通いをするという。
スポンサーが16社「負けられない」
10人ニキが11月12日にYouTubeチャンネルを更新。「今後について」の動画をアップした。11月3日に開催された第6回大会「BreakingDown6」では「青汁王子」こと三崎優太さん(33)と対戦。「最弱対決」とされるなか、8ラウンドにレフリーストップとなった(特別ルール)。その負け方、逃げ回り、体力が無くなり、足が止まり殴られ続けるというもの。試合になっていないと大ブーイングが起きた。10人ニキは今回の負けで「一週間ガチで落ち込んだ」。落ち込んだのは今回初めてスポンサーを募ったこと。16社も集まった。負けられないと思った。
「今までは負けて面白いみたいな感じが正直あって、負けてオイシイみたいなことを言われていた。BreakingDown5.5までは負けても悔しい思いは無かった。あんな負けて、練習もしないでヘラヘラして、数字もある程度取って、みたいな」
一生懸命練習をしたが、あの結果だった。
素人が出られる場所ではなくなる
今回の負けで、
「格闘家に失礼だと思うようになってきた。そんなに簡単にリングに上がってもいいのか?マジでやっている格闘家からしたら、気にくわない人も、たぶんいっぱいいると思う」
「BreakingDown」には10人ニキと同じ「エンタメ枠」の選手がいる。しかし彼らは練習を積み強くなり、また強い新人が入り「強い人が殆どになった」。大会の海外進出の計画もあり、
「8、9(大会)になってくると(自分のような)素人が出られる場所ではなくなってくると思う」
来年2月に開催予定の「BreakingDown7」出場をもっての引退を示唆した。母親にも息子が殴られる姿は見たくない、と心配させているのだそうだ。
「ラスト、もう一度でいいんで(出場の)チャンスをください。次はちゃんとジムに通って勝ちたいんで。本気で次は勝ちに行くんで。もう一度だけチャンスをください」
と訴えた。引退の花道、同大会の顔の一人として最後は結果を残したい、ということなのだろう。
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10人ニキ【鈴木 大輔】YouTubeチャンネル「今後について」
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