人気アニメ「ルパン三世」の次元大介役で50年間活躍してきた声優の小林清志さん(88)が降板する。高齢になったことが理由で、小林さんはコメントで「我儘を言えば90歳までやっていたかったが残念」とした。
降板を惜しむ声の中で、交代するのが大塚明夫さん(61)と分かると、ファンの胸には熱いものが込み上げてきた。大塚さんが次元を引き継ぐことに、様々なドラマが存在していたからだ。
「大塚さんなら、次元より石川五ェ門で使えよ」
交代が発表されたのは2021年9月7日。小林清志さんはお別れのコメントにこう綴っている。
「明夫ちゃんに聞かれたことがある。『なぜ親父は五ェ門を辞めたんでしょう?』と。親父とは大塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。さぞ先輩も無念だったにちがいない」
声優の大塚周夫さん(享年85歳)は、大塚明夫さんの父親で50年前の初代石川五ェ門だった。ネットでは、
「周夫さんが1stシリーズ石川五ェ門で息子が2代目次元大介就任」
「大塚明夫は五ェ門さんを継いでもらいたかった」
「大塚さんなら、次元より五ェ門 五ェ門で使えよ」
などの感想が漏れた。一方の小林さんとも繋がりが大きい。
「デラーズからガトーへ次元の魂が引き継がれた」
ガンダムシリーズの中でも特に評価が高いOVAに「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」がある。小林さんはエギーユ・デラーズ役、明夫さんはアナベル・ガトー役、周夫さんはエイパー・シナプス 役を演じている。デラーズはガトーの指導者で、デラーズはジオン公国の再興をガトーに託し、コロニー落としを命じる。そのときのセリフが、
「行け、ワシの屍を踏み越えて!」
だった。これにネットでは、
「本当にデラーズ閣下の後を継がれるとはw」
「デラーズからガトーへ次元の魂が引き継がれた」
「デラーズ閣下からガトーか!わしの屍を踏み越えて!」
などといった事が掲示板に書き込まれ、ちょっとした騒ぎになり、涙ぐむ人もいた。
TVアニメシリーズ「ルパン三世 PART6」は日本テレビで10月9日24時55分から放送が開始され、初回の「EPISODE 0 ―時代―」は、小林さんが最後の次元を演じる。以降は大塚明夫さんにバトンタッチされる。
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アニメ「ルパン三世」公式Twitter
https://twitter.com/lupin_anime/status/1435045205372137474
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