ゲームソフト販売本数ランキング上位は全てが任天堂「Switch」用のソフト。「PS5」用ソフトは新作が少なくそもそもハードが手に入らない。健在なはずの「PS4」はどうなのか。これは暗黙の了解のように、語るに語れない雰囲気があった。
そうした中、「PS4」のソフト全体で一番売れたソフトは2100本「どんだけ売れてないの?」と、業界のちょっとした有名人がTwitterで呟いてしまった。すると自粛ムードが一気に瓦解、「もうPS自体が終わりでは?」の大合唱が起きた。
PS4全体で一番売れたソフトは「サクナ」の2100本
ゲームソフト「天穂のサクナヒメ」開発者として知られる「くろろ」さんが2021年3月11日、Twitterでこう呟いた。
「今週のファミ通売り上げランキング、PS4で一番売れてるのがサクナちゃんや…といっても2100本なので他のゲームどんだけ売れてないのという」
「天穂のサクナヒメ」は昨年11月12日に「Switch」「PS4」「PC」用で発売された。そんなに新しくないソフトが「PS4」用では一番売れ、その数は2100本だというのだ。
ゲーム雑誌「ファミ通」は家庭用ゲームの販売本数ランキングを毎週掲載している。ネットではベスト30が公開されていて、それを見ると、2021年3月1日~7日集計分では1位から17位まで「Switch」用のソフト。18位にやっと「PS4」用の「リトルナイトメア2」が入った。他には24位と29位にランクインし「PS4」用は計3本。20位に「PS5」用の「龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル」が入り、「PS5」用はこれが1本のみ。
ちなみに「PS4」用1位の「ナイトメア2」の売上本数は3096本で、累計では2万2922本。「PS5」用の「龍が如く7」は売り上げ、累計共に2861本。8位の「Switch」用「あつまれ どうぶつの森」は1万1731本で累計は668万145本。7位の「Switch」用「大乱闘スマッシュブラザーズ」は1万2052本で累計は418万7325本となっている。
「正直、PSは明日撤退しても誰も気が付かなそう」
基本的にこのような状況がずっと続いていて、ゲームファンならみんな知っていることだから、口に出すのが憚れていたのだ。それをゲーム業界関係者がTwitterで呟いたものだから自粛ムードが一気に瓦解。ゲーム関連の掲示板は激しく盛り上がり、
「あーあ、頑張って隠蔽してたのに事実いっちゃった・・・」
「ハァハァ…取り消せよ…」
といったものから、
「マジで事実と誰もが思う感想書いただけっていう。去年からPSソフト売れなさすぎだもの」
「そらソニーも(PS5の)出荷減らすわハード売るだけ損だし」
「PS5が立ち上がり大コケしてるのに、前世代機も死んでてシャレになってない まるごとPS市場が死んでいる」
「正直、PSは明日撤退しても誰も気が付かなそう。好きの反対は嫌いではなく無関心」
などといったコメントが出ている。「くろろ」さんはネット上で議論が盛り上がると先のツイートを削除した。理由を聞かれると、
「後から恥ずかしくなったりつまらんなって思ったツイートはよく消してます!(晒されてるの知りませんでした)」
とtweetしている。
(リンク)
ファミ通「ゲーム販売本数ランキング」
https://www.famitsu.com/ranking/game-sales/